昨晩は、一時のリスクオフの動きも、巻き戻しが優勢となった。欧州のウクライナ支援の決定が影響を与えたのか不透明だが、ただ、米国を除いた支援には限界があり、この動きを追いかけるのは危険。また、トランプ関税も一旦3月のスタートが決定、次は4月が大きな焦点となるが、本日はトランプ大統領が、日本時間御前に、米上下両院合同会議で施政方針演説を実施する。既に同氏は、「大きなことになる。すべてを話す」と言っているが、何を話すか不透明も、混乱が想定されることは大注意となる。
本日の経済指標としては、豪第4四半期GDP、中2月財新サービス業PMI、スイス2月消費者物価指数、仏1月鉱工業生産、ユーロ圏各国の2月サービス業PMI・改定値、英2月サービス業PMI・改定値、ユーロ圏1月卸売物価指数、加第4四半期労働生産性指数、米国では、2月ADP全米雇用報告、2月サービス業と総合PMI・改定値、2月ISM非製造業・総合指数、1月製造業新規受注、1月耐久財受注・改定値、米地区連銀経済報告などが発表される。
注目としては、豪第4四半期GDPや中2月財新サービス業PMIは強弱次第、欧英米の2月サービス業PMI・改定値は、各国の強弱差次第も、改定値であり影響は限られそう。焦点は米2月ISM非製造業・総合指数で、製造業が弱かったことから、もし非製造業も弱いと、直近の米経済指標の弱さをコンファームする形となりそうだ。
要人発言としては、トランプ大統領の施政方針演説では、関税、ウクライナ問題、減税や国防方針などが話されると見るが、直近では特にウクライナ問題で、厳しい態度が示されるとまたぞろリスクオフの展開に注意しておきたい。
また、日本では、内田日銀副総裁が、タカ派的な意見を続けると円の下値を支え、英中銀要人に関しては、更なる利下げに消極的な姿勢が示されるとポンドの買い戻しにつながり易い。
戦略としては、ドル円は、158.87で上値を抑えられて、下落が148.10まで下値を拡大。上値は149.65が抑えると買いは利食い優先で、売っても超えるなら止めて151.30、152.31、153円や153.50前後、154円、154.80、155.52越えをストップに順次売り場探し。下値は、148.10や148円を前に下げ渋りでは売りは利食いで、買っても割れるなら止めて147.34、145.92、143.44、142.96割れをストップに、順次買い場探しとなる。
ユーロドルは、直近の揉み合いから反発。上値は、1.0630が抑えると買いは利食い優先で、売っても超えるならや止めて1.0653-63、1.0728越えをストップに順次売り直しとなる。下値は、1.0466-96が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて、1.0360-89割れをストップ、更には1.0317、1.0277-92、1.0211、1.0141、1.0100、1.0000、0.9855割れをストップに順次買い場探し。
ポンドドルは、1.2100の安値から反転的。上値は、1.2788-12が抑えると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて1.2926、1.3010越えをストップに順次売り直しとなる。下値は、1.2672-00が維持されると売りは利食いで、買いは割れるなら止めて1.2560-83、1.2477、1.2373、1.2333、1.2249、1.2130、1.2088-96割れをストップに順次買い直し。
一方クロス円では、ユーロ円は、154.80まで下落。下値は154.80が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて154.41、153.14、149.67割れをストップに順次買い場探し。上値は、158.23が抑えると買いは利食いで、売りは越えるなら止めて159.20、160.27、161.19や161.51、162.49-71、164.08-55、164.90-165.10越えをストップに順次売り場探し
ポンド円は、187.69まで再下落。下値は、187.69-25が維持されると売り利食いで、買っても割れるなら止めて187.01-25、185.83、185.29、183.72-77割れをストップに順次買い直しとなる。上値は、192.00-16が抑えると買いは利食いで、売りは越えるなら止めて192.51、193.07-38、193.77-03、194.76-78、196.02をストップに順次売り直しとなる。
豪ドル円は、91.86まで下値を拡大。下値は91.86が維持されると売りが利食いで、買っても割れるなら止めて91円、90.13割れをストップに買い直しとなる。上値は、94.25や94.52-74が抑えると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて95.46、96.50、96.77-00、97.33-52、98.26、98.77、99.17-23越えをストップに順次売り直しとなる。
NZD円は、83.15まで下値を拡大。下値は83.07-15が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて81.56割れをストップに順次買い直しとなる。上値は、84.88が抑えると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて85.27-47、86.16、86.90-04や87.41-48、87.97-25越えをストップに順次売り直しとなる。