今日の裏読み、表読み(2024/12/10)

 昨晩はリスク・オフの動きに巻き戻しが優勢となった。ただ、NY株価は、中国が「エヌビディアを独占禁止法で調査開始」を発表したことで、調整気味となっている。この影響が今後も見えるか注意だが、既にTikTokの問題もあって、既に米中摩擦が広がりつつあることは注視しておきたい。
 金融政策としては、豪準備銀行が政策金利を公表する。2月の利下げが取り沙汰されており、今回は据え置きがコンセンサスとなっている。ただ、過去クリスマスに「プレゼント利下げ」を実施したこともあって、サプライズは利下げとなることは留意しておきたい。
 経済指標としては、日11月マネーストックM2、豪11月NAB企業景況感・企業信頼感指数、中11月貿易収支、独11月消費者物価指数・改定値、ノルウェー11月消費者物価指数、スウェーデン10月月次GDP、トルコ10月失業率・鉱工業生産、南ア11月卸売物価指数、米10月NFIB中小企業楽観度指数、南ア10月製造業生産、メキシコ11月消費者信頼感指数、米第3四半期非農業部門労働生産性・改定値、NZ第3四半期製造業売上高などが発表される。
 大きな材料はないが、中国11月貿易収支などは弱い結果リスク、独11月消費者物価指数は改定値であり、速報からの変化がなければ影響は見ない。また米国では、10月NFIB中小企業楽観度指数や第3四半期非農業部門労働生産性・改定値が発表されるが、注目度は低く反応は限られそうだ。
 その他本日の3年物国債入札から10年と30年の国債入札がスタートする。通常入札週は米長期金利が上昇し易いことは留意しておきたい。

 戦略としては、ドル円は、上値を156.75で限定して、下落が148.65まで下値を拡大も更なる展開とならず、下値は149.36が維持されると売り利食いで、買い下がっても割れるなら止めて、148.65割れをストップに買い直し。更には148円、147.34、145.92割れをストップに買い直し。上値は151.35が押さえると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて、151.96、153.24、154.22、154.75-00、155.89、156.75越えをストップに順次売り場探し。
 ユーロドルは、1.0335まで一時急落も現状はこれを維持する形。下値は、1.0532を前に下げ渋りでは売りは利食い優先で、買いは1.0505割れをストップ、割れても1.0457-73割れをストップに買い直し。更には1.0385-92、1.0335、1.0290、1.0223などをストップに順次買い場探し。上値は、1.0630が押さえると買いは利食いで、売りは越えるなら止めて1.0653-63、1.0728、1.0825-57、1.0937、1.0997、1.1037-57、1.1083、1.1141、1.1209-14越えをストップに順次売り直しとなる。
 ポンドドルも1.2487まで下値を拡大もこれを維持する形。下値は、1.2717が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて、1.2613-17ゾーンをストップ、更には1.2567、1.2507-25や1.2487割れをストップに買い直し。更には1.2446、1.2300割れをストップに順次買い場探し。上値は、1.2899-12が押さえると買いは利食いで、売りは1.2926越えをストップ、越えても1.3010、1.3048-71、1.3103-35、1.3175、1.32ミドル、1.3306、1.3390をストップに順次売り直しとなる。
 一方クロス円では、ユーロ円は、下値を156.18まで拡大もこれを維持する形。下値は157.56-87を前に下げ渋りでは売りは利食いで、買っても割れるなら止めて156.05-18割れをストップに買い直し。更には155.14、154.41割れをストップに順次買い場探し。上値は、160.00が押さえると買いは利食いで、売ってもストップは160.34越え。超えても160.72-00、162.01-12、162.50-80、163.78-49、164.76-165.10、166.10-12越えをストップに順次売り場探し。
 ポンド円は、上値を199.56で押さえられて、下落が188.09まで下値を拡大もこれを維持する形。下値は、190.35-61ゾーンが維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて190.00、189.36、188.09、187.36、185.83、185.29、183.72-77割れをストップに順次買い直しとなる。上値は、193.42が押さえると買いは利食いで、売りは193.74越えをストップ、越えても194.64、194.80-00や195.55、197.79、198.47、199.56-81をストップに順次売り直しとなる。
 豪ドル円は、102.41で上値を抑えて下落が95.53まで拡大。下値95.53を前に下げ渋りでは売りは利食いで、買いは95.33を割れるなら止めて94.71、93.60-87割れをストップに買い場探しとなる。上値は、97.81が押さえると買いは利食いで、売り98.04越えをストップ、越えても98.76、99.23、100.03、101.04-15、101.57、102.41、103.12越えをストップに順次売り直しとなる。
 NZD円は、92.47で上値を抑えて下落が87.02まで拡大。下値は87.02を前に下げ渋りでは売りは利食い、買いは割れるなら止めて86.85、86.57割れをストップに順次買い直しとなる。上値は、89.03が押さえると買いは利食いで、売りは越えるなら止めて89.52、89.90-90.08、90.56、91.20-34、91.81-95、92.47越えをストップに順次売り直しとなる。