今日の裏読み、表読み(2024/09/12)
本日は注目のECB理事会が開催される。予想は3.65%への利下げとなっているが、通常中銀は0.25%毎に政策金利を変更するケースが多いが、0.60%の利下げは不透明。利下げ幅想定より縮小される可能性もあり、その場合ユーロの買い戻しにつながるか注目したい。また、ラガルドECB総裁の定例記者会見では、次の利下げの可能性が示唆されるか注目されるが、恐らく慎重な姿勢が維持されると見通し。
経済指標としては、NZ8月Eカード小売業販売高と食品価格指数、英8月RICS住宅価格指数、日本の7-9月期四半期法人企業景気予測調査と8月国内企業物価指数、加7月住宅建設許可件数、米国では、8月卸売物価指数と週間新規失業保険申請件数などが発表される。
注目は米8月卸売物価指数と週間新規失業保険申請件数となるが、米CPIとPPIは交互の結果となることが多く、本日は昨日買われたドルに巻き戻しのリスク。また弱い米雇用指数が続く中、週間新規失業保険申請件数は堅調を維持しているが、この指標にも減速感が高まると注意が必要となる。
要人発言としては、昨日に続いて田村直樹日銀審議委員が岡山金融懇談会で挨拶する。昨日中川日銀審議委員の「見通しが実現していけば緩和度合いを調整していく」との発言で、相場が一定の反応を示したようだが、もうこれも既に織り込みの範囲と見られる。また、本日は米30年物国債が入札される。米長期金利や不安定の株価には、細心の注意を払っておきたい。
その他これは不透明だが、またぞろ米つなぎ予算の調整不調で、週末に一部米政府機関の閉鎖の可能性が指摘されている。現状市場は、この問題に無頓着だが、突然この話題がリスクオフの動きにつながる可能性も注意しておきたい。
戦略としては、ドル円は、下落を141.70で維持して149.39まで反発も、再度140.71で下値を維持する形。下値は、141.25が維持されると売りは利食いで、買いは買い下がって、ストップは140.70-71割れで、更に倍返しも検討されるが、ターゲットは140.25や140円を前に下げ渋りでは利食い優先で、買いもこれをストップに検討される。ただ、こういった下落ではトレンドの変化が如術となること、140円割れでは大きなストップ・ロスが出る可能性が高く、その場合138円が一旦のターゲットとなることは留意しておきたい。上値は、142.53が押さえると買いは利食いも、売りは143.71-144.23ゾーンをストップに売場を探す形。また越えるなら止めて、145円、146.29、147.21-35、148.27、149.39、150.89越えをストップに、順次売り場探しとなる。
ユーロドルは、1.0666を維持して、1.1202まで反発も、現状はこれが上値を抑える形。下値は、1.1002が維持されると売りは利食いとなるが、買いは1.0950割れをストップに買い下がり。更に割れても1.0882、1.0778、1.0710、1.0624-66、1.0600割れをストップに順次買い直しとなる。上値は、1.1055を前に上げ渋りでは買いは利食いで、売りは越えるなら止めて、1.1091、1.1155、1.1191-02、1.1276をストップに売り直しとなる。
ポンドドルは、下値を1.2613までで支えて、1.3266まで上値拡大も更なる展開とならず、下値は、1.3002が維持されると売りは利食いも、買いはこの1.3002や1.2974割れをストップに買い下がり。割れても1.2940、1.2882、1.2799、1.2726、1.2665、1.2613-16割れをストップに、順次買い直しとなる。上値は、1.3112が押さえると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて1.3144、1.3238、1.3350、1.3431.3644、1.3690、1.3749などをストップに順次売り場探し。
一方クロス円では、ユーロ円は、162.89で反発が抑えられて、155.46まで下値を拡大。下値は、156.27-46を前の下げ渋りでは売りは利食いで、買っても割れるなら止めて155.17、154.42割れをストップに、順次買い直しとなる。上値は、157円前後が押さえると買いは利食い優先で、売っても超えるなら止めて、158.64-73、159.64-80ゾーン、161円ミドル越え、162.89-19、163.88、164.83-12、166.56、167.95、168.20越えをストップに順次売り場探し。
ポンド円も193.49まで反発後、183.72まで再下落。下値は、183.72が維持される売りは利食いで、買っても割れるなら止めて、182.81-06、181.61、180.69、180.11割れをストップに順次買い場探しとなる。上値は、186.16を前に上げ渋りでは買いは利食い優先。売っても超えるなら止めて188.10-14、189.01、189.54-70、191.20、192.08、193.49、193.99、195.62、196.70、199.48越えをストップに順次売り場探し。
豪ドル円は、90.14からの反発が99.87で押さえられる形。下値は、93.43-60が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて93円や92円、91.36、90.14割れをストップに順次買い場探しとなる。上値は、95.11や95.72が抑えると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて96.97-05、97.66、98.53-87、99.87-02、101.78、102.29、103.12越えをストップに順次売り場探しとなる。
NZD円は、83.08の安値からの反発が96.11で抑えられて86.32まで再下落。下値は、86.32が維持されると売りは利食いで、買いは86.70割れをストップに買い下がりも割れるなら止めて、85.86、85.00-36割れをストップに順次買い直しとなる。上値は、87.70が押さえると買いは利食い優先で、売りは越えるなら止めて88.42、89.50-52、90.05、90.54-78、91.66、92.80、95.30、96.41-83越えをストップに売り直しとなる