今日の裏読み、表読み(2024/08/23)
本日は要人発言に絡めて、荒れた動きとなる可能性には留意しておきたい。まず、日本では閉会中審査で、植田日銀総裁と鈴木財務相が、8月5-6日の史上最大の株価乱高下について説明する。株価下落や円の急騰の要因は、植田総裁が、今後も利上げを継続する姿勢を示したことがきっかけとなっている。ただ、その後は内田日銀副総裁が、「金融市場が不安定な状況で利上げは行わない」と述べて、市場は安心感を回復している。今回恐らく植田総裁は、こういった見解を踏襲する可能性が高く、円売りのきっかけとなるか注目したい。
一方、ジャクソンホール会議におけるパウエルFRB議長の講演では、前回のFOMC議事録を踏まえて、9月の利下げを示唆する可能性が高いが、ただ、具体的な利下げ幅に言及する可能性は低そう。既に市場では9月の0.50%の利下げ、年内で1%まで利下げを織り込んでおり、過度な織り込みの反動の動きには留意しておきたい。
経済指標としては、NZ第2四半期小売売上高、英8月GFK消費者信頼感調査、日本の7月全国消費者物価指数、仏8月企業景況感・製造業景況感指数、ECB調査・ユーロ圏7月インフレ期待、加6月小売売上高、米6月建設許可件数・改定値と7月新築住宅販売件数などが発表される。
注目はNZ第2四半期小売売上高、日本の7月全国消費者物価指数、米7月新築住宅販売件数など強弱となるが、パウエルFRB議長発言を前に、様子見ムードも残りそうだ。
その他引き続き株価や米長期金利、週末のポジション調整の動きにも留意して対応したい。
戦略としては、ドル円は、反発が161.95でCapされて、下落が141.70まで拡大もこれを維持して149.39まで値を回復も、現状は上値を抑える形。下値は、144.46や144.85をストップに押し目買いから、割れても143.40割れをストップに買い直し。ただし、141.70を割れと崩れ気味となるので注意だが、その場合も140.25や140円割れをストップに、買い直しとなる。上値は146.53が押さえると買いは利食いとなるが、売りは147.35をストップに売り上がり。超えても148.27、149.39、150.89、151.26、153.88、155.22、156.00-27、156.64、157.17、157.86、158.09、158.62や158.86越えをストップに、順次売り場探しとなる。
ユーロドルは、1.0666を維持して、1.1174まで反発も、現状は上値を抑える形。上値は、1.1174を前に上げ渋りでは、買いは利食い優先。売りは越えるなら止めて、1.1276をストップに、売り上がりとなる。下値は、1.1098が維持されると売りは利食いで、買いは1.1072割れをストップ。割れても1.1030、1.0950、1.0882、1.0778、1.0710、1.0624-66、1.0600割れをストップに順次買い直しとなる。
ポンドドルは、下値を1.2613までで支えて、1.3130まで上値拡大。ただ、上値追いも厳しく、上値は1.3130-43をストップに売り上がり。売っても超えるなら止めて、1.3300越えをストップに売り直しとなる。下値は、1.3011や1.2974を前に下げ渋りでは売りは利食いで、買いは1.2940をストップに買い下がり。割れても1.2882、1.2799、1.2726、1.2665.2613-16、1.2446、1.2300割れをストップに、順次買い直しとなる。
一方クロス円では、ユーロ円は、175.43が上値を抑えて、下落が154.42まで拡大も、これを維持する形。上値は、163.05-19が押さえると買いは利食い優先。売っても超えるなら止めて、163.88、164.83-12、166.56、167.95、168.20越えをストップに順次売り場探し。下値は、161.35-47の維持では売りは利食い優先で、買いは割れるなら止めて、160.42をストップに買い直し。また、割れても159.80、158.94、157.70や157.30、155.17、154.42、割れをストップに順次買い直しとなる。
ポンド円は、208.12で上値を押さえられて、下落が180.10まで拡大もどうにか維持する形。上値は、191.92-02が押さえると買いは利食いで、売りは越えるなら止めて、193.27、193.99、195.62、196.70、199.48越えをストップに順次売り場探し。下値は、188.85-93ゾーンの維持では売りは利食い優先、買いは188.23割れをストップ。割れても、187.59、186.48、184.47、182.81-183.06、180.10-60割れをストップに順次買い場探しとなる。
豪ドル円は、上値を109.38でCapされて、下落が90.14まで下値を拡大も、どうにか維持する形。上値は、99.10を前に上げ渋りでは買いは利食いで、売っても超えるなら止めて100.02、101.78、102.29、103.12越えをストップに順次売り場探しとなる。下値は、97.61を前に下げ渋りでは売りは利食いで、買っても割れるなら止めて、96.73-00、96.22、94.72、94,09、93.43、91.36、90.14割れをストップに順次買い場探しとなる。
NZD円は、99.03まで上値を抑えられて、下値を83.08まで下値を拡大もどうにか維持する形。上値は、90.23が押さえると買いは利食いで、売りは越えるなら止めて90.86、91.53越えをストップに順次売り場探しとなる。下値は、89.13が維持されると売りは利食いも、買いは87.92-88.24割れをストップに買い下がり。割れても87.11、86.70、85.86、85.00-36、84.05、83.08割れをストップに順次買い直し。