今日の裏読み、表読み(2024/08/08)

昨晩は、リスク回避の動きも利食いが優勢となった。荒れた展開が続いているが、これも日替わり的に変化する可能性があり、追いかけるのは避けたい。
 金融政策としては、NZ準備銀行の第3四半期インフレ予想、インド中銀やメキシコ中銀が政策金利を公表する。
 注目としては、メキシコ中銀は政策金利の引き下げが想定されている。引き下げても予想の範囲に留まると見られるが、今後の姿勢が焦点。声明などでハト派的な面が見えると、メキシコペソ相場の上値を押さえそうだ。
 経済指標としては、7月英王立公認不動産鑑定士協会・住宅価格指数、日本では6月国際収支、7月30日-31日開催分の日銀金融政策決定会合「主な意見」、7月景気ウオッチャー調査、南ア6月製造業生産、メキシコ7月消費者・生産者物価指数、米国では週間新規失業保険申請件数、6月卸売売上高・卸売在庫などが発表される。
 注目としては、日銀金融政策決定会合の「主な意見」で、この時の日銀のタカ派姿勢が相場のかく乱要因となっている。昨日、内田日銀副総裁が「金融市場が不安定な状況で利上げをすることはない」と述べたことが、安心感につながっているが、実際「主な意見」でタカ派面が目立つなら、内田日銀副総裁の発言が、あくまで市場の混乱に対応したもので、改めて日銀の引き締めスタンスが確認されると、円の下値を支えそうだ。一方米国では、弱い雇用から9月の利下げ思惑を高めているが、本日の週間新規失業保険申請件数などが強い場合は、こういった動きに巻き戻しも出易い。
 その他昨日は10年物国債の入札が不調となっているが、本日の30年物国債の入札も不調に終わると米ドルの下支え要因となる。

 戦略としては、ドル円は、反発が161.95でCapされて、下落が141.70まで拡大もこれを維持する形。ただ上値追いも厳しい。上値は147.90を前に、上げ渋りでは買いは利食いで、売りは148.17越えをストップ、超えても150.89、151.26、153.88、155.22、156.00-27、156.64、157.17、157.86、158.09、158.62や158.86越えをストップに、順次売り場探しとなる。下値は、146円前後が維持されると売りは利食いで、買い維持できないなら止めて、144.05や143.40をストップに買い直し。ただし、141.70割れと崩れ気味となるので注意だが、その場合も140.25や140円割れをストップに、買い直しとなる。
 ユーロドルは、1.0666を維持して、1.1009まで反発も更なる展開とならず、上値は、1.1009を前に上げ渋りでは買いは利食いで、売っても超えるなら止めて、1.1043、1.1140、1.1276をストップに、順次売り場探しとなる。下値は、1.0893-04の維持では売りは利食いで、買っても割れるなら止めて、1.0778、1.0710、1.0624-66、1.0600割れをストップに順次買い直しとなる。
 ポンドドルは、下値を1.2613までで支えて、1.3045まで反発も、現状は上値を抑える形。上値は、1.2736を前に上げ渋りでは買いは利食いで、売っても超えるなら止めて、1.2803-18や1.2841-88ゾーン、1.2938-43をストップに売り直し。更には1.3045、1.3143をストップに、順次売り場探しとなる。下値は、1.2672が維持されると売りは利食い、買っても割れるなら止めて、1.2613-16、1.2446、1.2300割れをストップに買い直しとなる。
 一方クロス円では、ユーロ円は、175.43が上値を抑えて、下落が154.42まで拡大も、これを維持する形。上値は、161.44が押さえると買いは利食い優先。売っても161.56を超えるなら止めて、162.89や163.43、166.56、167.95、168.20越えをストップに順次売り場探し。下値は、159.56を維持するなら売りは利食いで、買っても割れるなら止めて、157.70や157.30割れをストップに買い直し。また更には155.17、154.42、153.14、151.37、148.63割れをストップに、順次買い直しとなる。
 ポンド円は、208.12で上値を押さえられて、下落が180.10まで拡大もどうにか維持する形。上値は、188.09を前に上げ渋りでは、買いは利食いで売りは越えるなら止めて、189.11、190.52、193.27や193.99、195.62、196.70、199.48越えをストップに順次売り場探し。下値は、185.37が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて、182.81-183.06をストップに買い直し、更には180.10-60、178.74、178.00-33、176.29割れをストップに順次買い場探しとなる。
 豪ドル円は、上値を109.38でCapされて、下落が90.14まで下値を拡大も、どうにか維持する形。上値は、97.09を前に上げ渋りでは買いは利食いで、売っても超えるなら止めて、97.46、98.75、100.02、101.78、102.29、103.12越えをストップに順次売り場探しとなる。下値は、94.09を前に下げ渋りでは売りは利食いで、買っても割れるなら止めて、93.43、91.36、90.14、89.17、87.88、86.64、86.07割れをストップに順次買い場探しとなる。
 NZD円は、99.03まで上値を抑えられて、下値を83.08まで下値を拡大もどうにか維持する形。上値は、87.24が押さえると買いは利食いで、売りは越えるなら止めて、89.00-17が押さえると買いは利食い、売りは越えるなら止めて、89.96、90.86、91.53越えをストップに順次売り場探しとなる。下値は、87円前後の維持では売りは利食いで、買いは86.70割れをストップ、割れても85.86、85.00-36、更には84.05、83.08、81.56、80.44、79.46割れをストップに買い直し。