今日の裏読み、表読み(2024/05/14)

昨晩も円の軟調が続いている。ドルも軟調な展開となっているが、これはクロス円の上昇が大きく寄与している可能性が高く、引き続きドル売りを追いかけるのは避けておいた方が良いだろう。
 本日の経済指標としては、NZ4月Eカード小売業販売高、日4月国内企業物価指数、独4月消費者物価指数・改定値、英4月雇用統計、スイス4月生産者輸入価格、独ユーロ圏5月ZEW景況感調査、南ア第1四半期失業率、加3月卸売売上高、米国では、4月NFIB中小企業楽観度指数、4月卸売物価指数などが発表される。
 注目は、英4月雇用統計や独ユーロ圏5月ZEW景況感調査は、結果の強弱次第で、特に強弱感が目立った場合、ユーロポンド相場などが大きく影響を受ける可能性を考慮しておきたい。また米4月卸売物価指数は、明日のCPIを控えて結果が焦点となるが、米PPIは、前回が思ったより弱かったこともあって、反動的な結果が出る可能性に注目したい。
 要人発言としては、パウエルFRB議長が、オランダ外国銀行協会で発言機会がある。引き続き利下げに慎重な姿勢が示されるも、一方で、利上げの可能性は否定する見込みで、こういった面が安心感につながるか注目したい。

 戦略としては、ドル円は、160.17の高値から151.86まで調整もこれを維持して反発が続いている。上値は、158円越えをストップに慎重に売り上がりで、超えても159.58や160.17をストップに、再度売り直しとなる。下値は、155.50-69が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて、再度155.27をストップに買い直し。割れても154.55-69、152.80、151.86割れをストップに、段階的に買い下がりとなる。
 ユーロドルは、1.0602を維持して、1.0813まで再反発も、更なる展開となっていない。下値は、1.0750や1.0724を前に下げ渋りでは、売りは利食いで、買っても割れるならやめて、1.0700前後まで買い下がって、ストップは1.0674割れ。割れても1.0624-49を前に、下げ止まりでは売りは利食いで、この買いのストップは1.0600割れ。割れても1.0563や1.0448をストップに買い場探しとなる。上値は、1.0813を前に上げ渋りでは、買いは利食いで売っても超えるなら止めて、1.0885、1.0943-81、1.0996-98をストップに、順次売り場探しとなる。
 ポンドドルは、下値を1.2300で維持して、1.2636まで反発も、上値を抑える形。下値は、1,2503や1.2423-46の維持では、売りは利食いで、買っても割れるなら止めて、1.2300-32、1.2265、1.2187、1.2070や1.2037割れをストップに順次買い場探しとなる。上値は、1.2595や1.2636を前に、上げ渋りでは利食いや売り。超えるケースからは、1.2710、1.2803-23、1.2895、1.2996をストップに、順次売り直しとなる。
 一方クロス円では、ユーロ円は、171.56まで一時上昇後、164.02まで下落もこれを維持して、一過性の反発が続いている。ただ、上値追いも厳しく、上値は、171.00や171.56を前に、上げ渋りでは買いは利食いやこれをストップに売り場差探し。下値は、167.50を前に下げ渋りでは、売りは利食いで、割れるなら止めて、166.74、165.64、164.02割れをストップに買い場探しとなる。 
 ポンド円は、上値を200.55で抑えられて、191.37まで下落もこれを維持する形。上値は、197.43、199.85や200.55をストップに、売り直し場を探したい。下値は、194.49-75を前に下げ渋りでは、売りは利食いで買っても、割れるなら止めて、193.84-05、193円割れ、191.37、190.83-10、190.00-30割れをストップに順次買い場探しとなる。
 豪ドル円は、上値を104.95まで上値を拡大後、100.46で下値を支えて、103.28まで再反発。ただ、上値追いは厳しく、早期は104.94をストップに、慎重に売り場を探したい。下値は、102.61を前に下げ渋りでは、売りが利食いで、買っても割れるなら止めて、101.83、101.59、100.46、99.75-94割れをストップに順次買い直しとなる。
 NZD円は、95.40を高値に91.19まで下落後94.04まで再反発。上値は、95.16や95.40をストップに売り場探し。下値は、93.70を前に下げ渋りでは、売りは利食いで、買っても割れるなら止めて、再度93.15、92.47、91.19や90.82をストップに押し目買いとなる。