昨晩は、パウエルFRB議長発言の影響は、限定されたが、総じて少なくとも今年の利下げは間違い無しのムードに加えて、米経済指標が弱かったことで、ドル売りが優勢となった。ただ、それも一気にドル売りが進む形とはなっておらず、引き続き日替わりムードが残っていることから、追いかけるのは危険となりそうだ。
本日は、欧州中央銀行が政策金利を公表する。据え置きが想定されているが、こちらもいつ利下げモードに入るかが焦点。ただ、FRB同様に、更に利上げはしないとしても、そう簡単に利下げに踏み切ることは出来ず、こういった面が再確認されるが、ユーロ相場を支えそうだ。また本日もパウエルFRB議長の議会証言が実施されるが、昨晩と同様な内容に留まれば、影響は限られそう。ともかく米長期金利の動向次第となりそうだ。
経済指標としては、日本の1月毎月勤労統計調査と2月外貨準備高、豪1月貿易収支と投資用・居住用住宅ローン、中2月貿易収支、スイス2月失業率、独1月製造業新規受注、英1月ハリファックス住宅価格、南ア第4四半期経常収支、メキシコ2月消費者物価指数と生産者物価指数、加1月住宅建設許可件数と貿易収支、米国では、1月貿易収支、第4四半期非農業部門労働生産性・改定値、週間新規失業保険申請件数、NZ2月製造業売上高などが発表される。
材料は多いが、総じて影響は限られる見通し。焦点は、週末の2月米雇用統計を控えて、週間新規失業保険申請件数の結果次第で、昨日のADPの結果を裏付けるのか注目となる。
その他、バイデン米大統領が一般教書演説を開催されるが、日本時間8日昼頃のことであり、本日は影響がなさそう。ただ、一般教書演説では、富裕層や法人税の増税が示唆される可能性があり、こういった面が株価に悪影響を与える可能性は留意しておきたい。
戦略としては、ドル円は、150.89まで反発後も更なる展開とならず、上値は、150.23、150.57が押さえると弱く、反発があれば買いは利食いや売り狙い。超えても150.85-89をストップに売り狙い。更には151.50や151.95越えをストップに売場を探したい。下値は昨149.10を前に、下げ止まりでは売りは買い戻しも、割れるなら148.93割れをストップとして買い狙い。割れても148円ミドルから買い下がって、このストップは147.93割れまたは、147.63割れ。更に割れてもストップを深めの145.90において、値幅を取って買い下がる形を想定したい。
ユーロドルは、1.1139で上値を抑えられて、調整が1.0695まで広げる形もこれが維持して1.0915まで再反発。ただ、上値追いは厳しく、上値は1.0933を前に、買いは上げ渋りでは利食いや売り狙い。超えても1.0996-98、1.1085、1.1139や1.1150越えを順次ストップに売り直しとなる。下値は、1.0840が維持されると売りは利食いや買い狙い。割れるなら止めて、1.0790-97割れをストップ、更には1.0762や1.0732割れ、1.0695、1.0656、1.0613、1.0448割れをストップに順次慎重に買い場探しとなる。
ポンドドルも1.2828で反発が限定されて、下落が1.2518まで拡大も、これを維持してて1.2762まで再反発。上値は、1.2762が押さえると買いは利食いや売り狙い。このストップは1.2773-86越え。更に超えても1.2828、1.2885や1.2996越えをストップに順次売り場探しとなる。下値は、1.2672-90を前に、下げ渋りでは利食い優先や買い狙い。割れるなら止めて1.2579-97をストップに買い下がり。更には1.2518-36、1.2445、1.2187、1.2070や1.2037割れをストップに買い場探しとなる。
一方クロス円では、ユーロ円は、 163.72まで上値を拡大も、現状はこれが上値を抑える形。上値は163.52や163.72が押さえると買いは利食いで、これをストップに売り狙い。超えても164.30をストッに売場探し。下値は、162.20が維持されると売りは利食い、割れても161.48-68をストップに買い下がり。更には160.91、160.38をストップ、割れるなら止めて160.00前後から159円ミドル方向と買い下がって、ストップは158.90割れとなる。
ポンド円は、191.33まで上値を拡大も、更なる展開とならず、上値は191.20-33が押さえると買いは利食いやこれをストップに売り狙い。超えても191.50や192円越えをストップに売場探し。下値は、189.61-86が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて、188.73-05を前に下げ渋りでは利食いで、買っても割れるなら止めて、187.86-90割れをストップに買い直しとなる。
豪ドル円は、上値を99.06まで拡大も、更なる展開とならず、上値は、98.22が押さえると買いは利食いで、売りは98.56-63をストップに売り狙い。超えても99.06、99.50や100円越えをストップ、更には101.36や102.83をストップに順次利食いや売り場を探す形。下値は、97.07-39を前に下げ渋りでは、売りは利食いで、買っても割れるなら止めて、96.40-80ゾーンまで買い下がって、ストップは96.20割れ。割れても95.48-50、94.57-73、93.73割れをストップに順次買い直しとなる。
NZD円は、下値を88.64で維持して93.46でまで上値を拡大も更なる展開とならず、上値は、91.83が押さえると買いは利食い優先。超えても92.95-15をストップに売り狙い。更には93.36、94.03をストップに売り直しとなる。下値は、91.05や91円を前に下げ渋りでは、売りは利食いや買い狙い。割れるなら止めて90円ミドルから90円まで買い下がって、このストップは89.77割れとなる。