昨晩は、米下院金融サービス委員会での、パウエルFRB議長の議会証言を控えて、ポジション調整のドル売り、株売りが強まった。
本日は、実際のパウエルFRB議長の議会証言での発言で、相場一定の動きを示すか注目したい。
金融政策としては、カナダ銀行が政策金利を公表する。据え置きが想定されており、この点は織り込みの範囲であり、引き続き声明やマックレムBOC総裁の会見で、警戒的な見解を示すも、これも想定の範囲となりそうだ。また、パウエルFRB議長は、恐らく市場が期待する早期の利上げに否定的な見解を示すと見られる。この点もある程度市場が織り込んでいるだろうが、一部更にタカ派が示された場合、リスクオフの動きが続きそうだ。
経済指標としては、豪1月AIG建設業・製造業指数と第4四半期GDP、独1月貿易収支、英2月建設業PMI、ユーロ圏1月小売売上高、加第4四半期労働生産性指数と2月Ivey購買部協会指数、米国では、2月ADP全米雇用報告、1月卸売売上高・卸売在庫、1月雇用動態調査と米地区連銀経済報告、NZ第4四半期製造業売上高などが発表される。
注目はやはり米2月ADP全米雇用報告や1月雇用動態調査となるが、良好な結果が想定されるが、週末の米雇用統計の発表を控えて、弱い結果がサプライズとなることは、留意しておきたい。
その他スーパー・チューズデーの結果が、徐々に判明すると見られるが、現状市場に悪い影響は見えていない。ただ、「ほぼトラ」が実現見を帯びた場合に、通商面や環境面で、トランプ氏の政策は強硬性が強く、株価面などに一定の悪影響が出るリスクは、考慮しておいた方が良いだろう。
戦略としては、ドル円は、150.89まで反発後も高値保合が続いている。上値は、150.57が押さえると弱く、150.85-89をストップに、上げ渋りでは買いは利食いや売り狙い。超えても151.50や151.95越えをストップに売場を探したい。下値は昨149.71を前に、下げ止まりでは売りは買い戻しも、割れるなら149.21をストップに買い場探し。割れるなら止めて、148.93割れをストップとして買い直し。更には割れても148円ミドルから買い下がって、このストップは147.93割れまたは、147.63割れ。更に割れてもストップを深めの145.90において、値幅を取って買い下がる形を想定したい。
ユーロドルは、1.1139で上値を抑えられて、調整が1.0695まで広げる形もこれが維持される形。上値は、1.0876-98が押さえると買いは利食いや売り狙い。超えても1.0933、1.0996-98、1.1085、1.1139や1.1150越えを順次ストップに売り直しとなる。下値は、1.0800-40ゾーンが維持されると売りは利食いや買い下がり。このストップは1.0790-97割れ。割れるなら止めて、再度ストップを1.0762や1.0732割れとして買い直し。更に割れても1.0695、1.0656、1.0613、1.0448割れをストップに順次慎重に買い場探しとなる。
ポンドドルも1.2828で反発が限定されて、下落が1.2518まで拡大も現状は維持される形。上値は、1.2735が押さえると買いは利食いや売り狙い。超えても1.2773-86、1.2828、1.2885や1.2996越えをストップに順次売り場探しとなる。下値は、1.2672を前に、下げ渋りでは利食い優先も、割れるなら1.2579-97をストップに買い下がり。割れるなら止めて1.2518-36を割れをストップ、更に割れても1.2445、1.2187、1.2070や1.2037割れをストップに買い場探しとなる。
一方クロス円では、ユーロ円は、 163.72まで上値を拡大も、現状はこれが上値を抑える形。上値は163.52や163.72が押さえると買いは利食いで、これをストップに売り狙い。超えても164.30をストッに売場探し。下値は、161.48-68を前に下げ止まりでは、売りは利食いで買いは割れるなら止めて、160.91、160.38をストップ、更には160.00前後から159円ミドル方向と買い下がって、ストップは158.90割れとなる。
ポンド円は、191.33まで上値を拡大も、更なる展開とならず、上値は191.20-33が押さえると買いは利食いやこれをストップに売り狙い。超えても191.50や192円越えをストップに売場探し。下値は、188.73-05を前に下げ渋りでは売りは利食いで、買っても割れるなら止めて、187.86-90割れをストップに買い直しとなる。
豪ドル円は、上値を99.06まで拡大も、更なる展開とならず、上値は、98.15が押さえると買いは利食いで、売りは98.56-63をストップに売り狙い。超えても99.06、99.50や100円越えをストップ、更には101.36や102.83をストップに順次利食いや売り場を探す形。下値は、97.07-31を前に下げ渋りでは、売りは利食いで、買っても割れるなら止めて、96.40-80ゾーンまで買い下がって、ストップは96.20割れ。割れても95.48-50、94.57-73、93.73割れをストップに順次買い直しとなる。
NZD円は、下値を88.64で維持して93.46でまで上値を拡大も更なる展開とならず、上値は、91.83が押さえると買いは利食い優先。超えても92.95-15をストップに売り狙い。更には93.36、94.03をストップに売り直しとなる。下値は、91.05や91円を前に下げ渋りでは、売りは利食いや買い狙い。割れるなら止めて90円ミドルから90円まで買い下がって、このストップは89.77割れとなる。