今日の裏読み、表読み(2024/03/05)

昨晩は、今週のパウエルFRB議長の議会証言などのイベントを控えて、様子見ムードが残る展開となった。本日も同様な展開に留まる可能性はありそうだ。
 経済指標としては、日本の2月東京都区部消費者物価指数、英2月英小売連合・小売売上高調査、豪第4四半期経常収支、中国の2月財新サービス業PMI、ユーロ圏各国の2月サービス業PMI・改定値、英2月サービス業PMI・改定値、南ア第4四半期GDP、ユーロ圏1月卸売物価指数、加1月景気先行指数、米国では、2月サービス業と総合PMI・改定値、1月製造業新規受注、2月ISM非製造業景況指数と総合指数などが発表される。
 注目としては、日本の2月東京都区部消費者物価指数の影響は少なく、各国の2月サービス業PMI・改定値は、強弱に格差が見えた場合、一定の動きはありそうが、焦点は米2月ISM非製造業景況指数と総合指数となる。米経済指標は、強弱感に差異が見えることで、ドラスティックな結果とならなければ、相場の反応は一時的に限られそうだ。
 要人発言としては、植田日銀総裁が、金融庁・日経共催国際シンポジウムで挨拶をする。金融政策に言及があるかは不透明だが、市場が既に3月の金融政策決定会合での政策変更を見込み始めており、これを裏付けるような発言が見えた場合、円相場が一定の反応を示す可能性に注意しておきたい。
 その他米国の大統領選に絡めて、スーパー・チューズデーの結果は、トランプの勝利を決定づける見通し。ただ、「もしトラ」が「ほぼトラ」となっても、「じつトラ」になるまでは、相場が反応することは無さそうだ。実際トランプ氏の政策を見る限り、市場がリスクオフの動きを強めても良いはずだが、これを無視する動きが続いていることは、逆に将来的な大きなリスクとなる可能性は、留意しておいた方が良さそうだ。

 戦略としては、ドル円は、150.89まで反発後も高値保合。上値は150.85-89をストップに、上げ渋りでは買いは利食いや売り狙い。超えても151.50や151.95越えをストップに売場を探したい。下値は昨149.85を前に、下げ止まりでは売りは買い戻しも、割れるなら149.21をストップに買い場探し。割れるなら止めて、148.93割れをストップとして買い直し。更には割れても148円ミドルから買い下がって、このストップは147.93割れまたは、147.63割れ。更に割れてもストップを深めの145.90において、値幅を取って買い下がる形を想定したい。
 ユーロドルは、1.1139で上値を抑えられて、調整が1.0695まで広げる形もこれが維持される形。上値は、1.0866-98が押さえると買いは利食いや売り狙い。超えても1.0933、1.0996-98、1.1085、1.1139や1.1150越えを順次ストップに売り直しとなる。下値は、1.0790-97が維持されると売りは利食いや買い狙い。割れるなら止めて、ストップを1.0762、1.0732割れとして買い直し。更に割れても1.0695、1.0656、1.0613、1.0448割れをストップに順次慎重に買い場探しとなる。 
 ポンドドルも1.2828で反発が限定されて、下落が1.2518まで拡大も現状は維持される形。上値は、1.2706-10が押さえると買いは利食いや売り狙い。超えて、順張りも検討されるが、1.2773-86では利食いで、売りはこの位置や1.2828、1.2885や1.2996越えをストップに順次売り直しとなる。下値は、1.2579-97を前に下げ渋りでの利食いや買い下がり。割れるなら止めて1.2518-36をストップに買い直し。更に割れても1.2445、1.2187、1.2070や1.2037割れをストップに買い場探しとなる。
 一方クロス円では、ユーロ円は、 163.72まで上値を拡大も、現状はこれが上値を抑える形。上値は163.41や163.72が押さえると買いは利食いで、これをストップに売り狙い。超えても164.30をストップに売場探し。下値は、161.48-68を前に下げ止まりでは、売りは利食いで買いは割れるなら止めて、160.91、160.38をストップ、更には160.00前後から159円ミドル方向と買い下がって、ストップは158.90割れとなる。
 ポンド円は、191.33まで上値を拡大も、更なる展開とならず、上値は191.20-33が押さえると買いは利食いやこれをストップに売り狙い。超えても191.50や192円越えをストップに売場探し。下値は、188.73-05を前に下げ渋りでは売りは利食いで、買っても割れるなら止めて、187.86-90割れをストップに買い直しとなる。
 豪ドル円は、上値を99.06まで拡大も、更なる展開とならず、上値は98.56-63を前に上げ渋りでは、買いは利食いや売り狙い。超えても99.06、99.50や100円越えをストップ、更には101.36や102.83をストップに順次利食いや売り場を探す形。下値は、97.07-31を前に下げ渋りでは、売りは利食いで、買っても割れるなら止めて、96.40-80ゾーンまで買い下がって、ストップは96.20割れ。割れても95.48-50、94.57-73、93.73割れをストップに順次買い直しとなる。
 NZD円は、下値を88.64で維持して93.46でまで上値を拡大も更なる展開とならず、上値は、92.95-15を前に上げ渋りでは買いは利食いやこれをストップに売り狙い。超えても93.36、94.03をストップに売り直しとなる。下値は、91.05や91円を前に下げ渋りでは、売りは利食いや買い狙い。割れるなら止めて90円ミドルから90円まで買い下がって、このストップは89.77割れとなる。