昨晩は、FOMC議事録の発表や米長期金利の高止まりにも、ドル買いは限定された。若干相場に手掛かり難のムードが漂っていることは、留意しておきたい。
金融政策としては、韓国中銀やトルコ中銀が政策金利を公表する。据え置きが想定されており影響は限られそう。また、欧州中央銀行の理事会議事録では、直近発言が相次ぐように、早期の利下げには否定的な見解が示されるも、織り込みの範囲となりそうだ。
経済指標としては、仏2月企業・製造業景況感指数、ユーロ圏各国の2月製造業・サービス業PMIの速報値、英2月製造業・サービス業PMIの速報値、ユーロ圏1月消費者物価指数・改定値、メキシコ第4四半期GDP・確定値、加12月小売売上高、米国では、週間新規失業保険申請件数、1月シカゴ地区連銀全米活動指数、2月製造業・サービス業・総合PMIの速報値、1月中古住宅販売件数、NZ第4四半期小売売上高などが発表される。
注目としては、各国の2月製造業・サービス業PMIの格差、米新規失業保険申請件数などが焦点となる。一応強弱次第も、あまり大きな影響はなさそうだ。
その他要人発言の機会も多いが、こちらも若干食傷気味で、NY市場後に発表されるエヌビディアの決算での株価の混乱に注意しておきたい。
戦略としては、ドル円は、150.89まで反発も現状は上値を抑える展開。上値は、150.40-64押さえると弱く、買いは利食いや売り狙い。150.89を超えても151.50や151.95越えをストップに、慎重に売り場探し。下値は、149.48-94が維持されると売りは利食いで、買いは149.48を割れるなら止めて、ストップを148.93割れとして、再度買い直し。割れても148円ミドルから買い下がって、このストップは147.93割れまたは、147.63割れ。更に割れてもストップを深めの145.90において、値幅を取って買い下がる形を想定したい。
ユーロドルは、1.1139で上値を抑えられて、調整が1.0695まで広げる形もこれが維持される形。上値は、1.0839が押さえると買いは利食いや売り狙い。超えても1.0898、1.0933、1.0996-98、1.1085、1.1139や1.1150越えを順次ストップに売り直しとなる。下値は、1.0762-90が維持されると売りは利食いや買い狙い。割れるなら止めて、ストップを1.0732割れとして買い直し。更に割れても1.0695、1.0656、1.0613、1.0448割れをストップに順次慎重に買い場探しとなる。
ポンドドルも1.2828で反発が限定されて、下落が1.2518まで拡大も現状は維持される形。上値は、1.2669が押さえると買いは利食いや売り狙い。超えて1.2686、1.2773-86、1.2828、1.2885や1.2996越えをストップに順次売り直しとなる。下値は、1.2579-02が維持されると、売りは利食いで買っても、割れるなら止めて1.2518-36をストップに買い場探し。更に割れても1.2445、1.2187、1.2070や1.2037割れをストップに買い場探しとなる。
一方クロス円では、ユーロ円は、 162.60まで上値を拡大も、上値追いは厳しい。上値は、163円、163.72、164.30をストップに順次売場探し。下値は、161.95が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて、ストップを161.48として買い直し、割れても160.91、160.38をストップ、更には160.00前後から159円ミドル方向と買い下がって、ストップは158.90割れとなる。
ポンド円は、190.08まで上値を拡大も更なる展開とならず、上値は、189.84や190.08が押さえると、利食いや売り狙い。超えても190.50や191円越えをストップに売場探し。下値は、188.73-91が維持されると売りは利食いで、買いは188円ミドル、188円と買い下がって、ストップは187.86-90割れ。割れても187.35-74ゾーン、187円と買い下がって、ストップは186.85割れ。更に割れても186円ミドルの維持では買っても、ストップは186.17割れとなる。
豪ドル円は、上値を98.62まで拡大も、上値追いは厳しい。上値は98.62が押さえると買いは利食いや売り狙い。超えるなら止めても、100円越えをストップ、更には101.36や102.83をストップに順次利食いや売り場を探す形。下値は、98.00-25が維持されると売りは利食いで、買いは97.84-90割れをストップ、割れても97.07-32割れをストップに買い直し。更には96.40-80ゾーンと買い下がって、ストップは96.20割れ。割れても95.48-50、94.57-73、93.73割れをストップに順次買い直しとなる。
NZD円は、下値を88.64で維持して93.00でまで上値を拡大。上値は、39.00や94.03を前に上げ渋りでは買いは利食いや、これをストップに売り狙い。下値は、92.15-35が維持されると売りは利食いで、買いは91.84-98、91.40-45と買い下がって、91.26や91円割れをストップ、割れても90円ミドルから90円まで買い下がって、このストップは89.77割れ、割れても89.26、88.47-64、87.68-85ゾーン割れをストップに順次買い直しとなる。