今日の裏読み、表読み(2023/12/20)

昨晩は、ドル買いの巻き戻しが優勢となったが、総じて日替わり的な動きは変わらないことは、留意して対応したい。
 金融政策としては、中国人民銀行が、1年物と5年物の貸出基礎金利を公表するが、据え置きなら影響は少ない。
 経済指標としては、NZ半期経済報告、日本の11月通関ベース貿易統計、独11月生産者物価指数と1月GFK消費者信頼感調査、英11月消費者・小売物価指数、トルコ11月消費者信頼感指数、ユーロ圏10月経常収支と10月建設支出、米国では、MBA住宅ローン申請指数 、 第3四半期経常収支、11月中古住宅販売件数と12月コンファレンス・ボードの消費者信頼感指数、メキシコ11月小売売上高、ユーロ圏12月消費者信頼感・速報値などが発表される。
 注目としては、日本の11月通関ベース貿易統計などは悪化が続くと円売りが優勢、独11月生産者物価指数や英11月消費者・小売物価指数などは強弱次第で一定の反応が出る可能性、米11月中古住宅販売件数と12月コンファレンス・ボードの消費者信頼感指数も強弱次第だが、FOMCで一定の方向性が見えているだけに、強い結果も相場の反応は限定される見通し。一方ユーロ圏12月消費者信頼感・速報値は、ユーロ圏経済に対する懸念が高まっており、弱い結果がリスクとなる。

 戦略としては、ドル円は、140.97まで下値を拡大もこれを維持する形。 ただ、上値追いも厳しく、上値は144.96をストップに戻りがあれば売り目線。超えても146.00越えや146.59越えをストップに売り直しが検討される。下値は143.53が維持されると利食いで、買いもこれを割れるなら止めて、再度142.25,141.43や140.97をストップに、順次買い場探しとなるが、こういった下落では、戻りが鈍ければ利食いを優先しながら対応したい。
 ユーロドルは、1.1009まで再反発も、上値を抑えられる形。押し目では、1.0889や1.0864割れとして買い下がり。割れても1.0800-30での買い直しで、このストップは1.0767-73割れ。更には1.0723-42をストップに買い場探しとなる。上値は、1.1009を前に、上げ渋りでは利食いや売り狙いで、このストップは1.1009-17越えとなるが、超えても1.1065越えをストップに売り直し場を探したい。
 ポンドドルも下値を1.2501で維持して、1.2795まで反発も、上値を押さえられ形。上値は、1.2762が押さえると売り狙いで、超えるなら止めて1.2795や1.2818越えをストップに売り直しとなる。下値は、1.2716が維持されると利食いだが、割れるケースでは1.2629をストップに、下げ止まりでは利食い優先から、買いはこれをストップまたは、1.2609-12割れとして買い下がり。割れても1.2535-75ゾーンを買い下がって、ストップは1.2500割れとなる。ただ、こういった下落では、それ以前の高値が押さえると利食い優先となる。
 一方クロス円では、ユーロ円は、 158.87まで上値を拡大。ただ、上値追いは厳しく、早期はこれが押さえると売り狙い。超えるなら止めて、再度159.12や159.44越えをストップに売り直しとなる。下値は、157.60が維持されると利食いとなるが、割れるなら155.38割れをストップに、買い下がり場を探したい。また割れるケースでも、153.85-40割れをストップ、更に153.14をストップに買い直しを検討したい。
 ポンド円は、下落を178.33で維持して、184.19まで再反発も、上値追いは厳しい。早期は184.19-33越えをストップに売場探し。超えても185.07、186.07-34などをストップに売り直しとなる。下値は、182.60前後が維持されると利食いやこれをストップに買い狙い。割れても181.82、179.83-05、178.33をストップに買い直しとなる。
 豪ドル円は、反発が97.59まで拡大も、上値追いは出来ない。早期はこれをストップに売り狙い。96.57-77が維持されると利食いで、この位置からの買いは、96.43割れをストップ、割れても95.48をストップに買い直しで、更には94.57-73、93.73割れをストップに買い直しとなる。
 NZD円は、90.37まで再反発も、上値追いは出来ない。反発ではこれをストップに売り狙い。超えても90.91をストップに売直しとなる。89.42が維持されると利食いや買いも、割れるなら止めて、再度89円前後から買い下がって、ストップは88.47割れ。更に割れても87.68-85ゾーン割れをストップに買い直しとなるが、こういった下落では、反発ではしっかりと利食いながら対応したい。