今日の裏読み、表読み(2023/12/13)

昨晩は、若干揉み合い気味の展開。ただ、本日今週最大のイベントとなるFOMCの結果が公表されることで、相場が大きく動くか注目したい。
米FOMCでは、政策金利は据え置きが想定されており、これは織り込み範囲。焦点はドット・チャートにおける2024年のFF金利見通しで、現在5.00%から5.25%の見通しが、引き下げられると、来年の利下げが、現実味を帯びそうだ。ただ、市場は既に来年4回の利上げを期待する向きもあって、期待感が高いだけに、相場の巻き戻しに留意しておきたい。またパウエルFRB議長の発言も、ハト派になることはなく、データ次第で利上げもあり得るとの見解を続けるか可能性が高く、一時的なドル買いには注意しておきたい。
 経済指標としては、日本の10月日銀短観、英10月月次GDP、10月鉱工業・製造業・生産・建設部門生産と貿易収支、ユーロ圏10月鉱工業生産、南ア10月小売売上高、米国11月卸売物価指数、 NZ第3四半期GDPなどが発表される。
 日本の10月日銀短観の影響は限られそう。英10月月次GDP、ユーロ圏10月鉱工業生産、NZ第3四半期GDPは、結果の強弱次第。米11月卸売物価指数は、FOMCを控えていること、既に昨日のCPIの結果相場織り込まれており、サプライズが無ければ、影響は限定されそうだ。

 戦略としては、ドル円は、急落も141.71を維持して反発が146.59まで拡大。ただ、直近高値の151.91から141.71の半値が、146.81となることで、これが上値を抑えるか引き続き注目したい。上値は、146円前後が押さえると買いは利食い、売り狙い。ストップは146.59越え。超えても146.81-00が押さえると売り狙い。このストップは147.50越え、更には148.51越えをストップに売場探しとなる。下値は、144.74が維持されると利食いやこれをストップに買い狙い。割れても144円まで慎重に買い下がり場を探して、このストップは143.75-85割れ。更に142.49をストップに、143円方向への調整での買い下がりとなるが、こういった下落では、反発が限定されると利食いを優先したい。
 ユーロドルは、1.1017を上値に、1.0723まで下落も、更に突っ込み売りは出来ない。押し目は1.0756-67、1.0723-42をストップに買い場探し。割れるケースでも1.0693や1.0656割れをストップに買い直し。上値は、1.0827を前に上げ渋りでは利食い優先。売りは1.0827や1.0848をストップに売り上がり。超えても1.0895-1.0913越え、更には1.0949や1.1017をストップに、売り直しとなるが、こういった売りのターゲットは、直前の戻り安値が維持されると利食いを優先したい。
 ポンドドルも1.2734から1.2503まで売りに押されるが、突っ込み売りは避けたい。下値は、ストップを1.2503-15割れとして買い下がるか、割れても1.2450割れをストップ、更に1.24まで買い下がって、ストップは1.2374割れとなる。上値は、1.2615が押さえると利食いで、売りもこれをストップ、超えても1.2652、1.2724-34や1.2746をストップに売り場探しとなるが、こういった反発では、押しが甘ければ、しっかりと利食いながらの対応となる。
 一方クロス円では、ユーロ円は、 157.69まで反発も上値追いは避けたい。上値は、157.69が押さえると利食いや売り狙い。超えても158.38-58まで売り場探しで、ストップは159.12や159.44越えとなる、下値は、156.43-50が維持されると利食いで、買いもこれをストップ、割れても156円前後での買いで、このストップは155.84割れ、更には154.77-88や154.27-64の戻り安値を睨んで買い下がりとなる。
 ポンド円は、188.67で上値を押さえられて、下落が178.67まで拡大もこれを維持する形。上値は184.33をストップに売場探し。超えても185.07、186.07-34などをストップに売り直しとなる。下値は182.27-28が維持されると利食いで、買いもこれをストップ。割れるケースでは、181.43をストップの買い直し。更には180.36-46、179.78-180.20の戻り安値圏を睨んで買い場探しとなるが、こういった下落では、反発ではしっかりと利食いながら対応したい。
 豪ドル円は、98.55から調整が93.73までまで拡大もその後は反発的。ただ、上値追いは出来ず、96.15が押さえると買いは利食いや売り狙い。超えても97.18をストップに売場探しとなる。下値は、95.13-30が維持されると利食いで、買いもこれをストップ、割れても94.75-80、94.16-56の戻り安値を睨んで押し目買い。更には94円前後の維持では買い直しも、このストップは93.73割れとなる。
 NZD円は、上値を91.52で抑えられて、下落が87.71まで拡大もこれを維持して、89.66まで反発。上値はこれが押さえると利食いや売り狙い。超えても、90.06や90.91をストップに売場探しとなる。下値は88.86-95、88.24や87.71-97の戻り安値が維持されると利食いやこれをストップに買い場探しとなる。