昨晩は、月末のフローもあって、ドルの買い戻し優勢となった。ただ、引き続きドルは、日替わり的な展開が続いており、追いかけて行くのは避けておきたい。
経済指標としては、日本の10月失業率・有効求人倍率と7-9月期四半期法人企業統計調査、中国の11月財新製造業PMI、スイスでは、第3四半期GDPと11月製造業PMI、ユーロ圏各国の11月製造業PMI・改定値、英11月製造業PMI・改定値、加11月雇用統計、米11月製造業PMI・改定値、11月ISM製造業景況指数と10月建設支出などが発表される。
注目としては、中国の11月財新製造業PMIは弱い結果がリスク、ユーロ圏各国と英国の11月製造業PMIは、改定値であり、強弱が見えても、影響は限定されそう。また加11月雇用統計は、昨晩のGDPなどが弱かったこともあり、弱い結果となりそうだ。一方米国では、11月製造業PMI・改定値や11月ISM製造業景況指数が焦点となるが、直近玉虫色の経済指標が続いており、強弱は不透明も、現状は弱い結果がリスクとなる。
要人発言としては、 パウエルFRB議長を初めてとして、発言機会があるが、パウエルFRB議長は、「テクノロジーや起業家精神に関する懇談会」への参加ということで、特別金融政策に関連した発言がなければ、影響は見えない見通し。
その他、米長期金利や株価の動き、また週末のポジション調整の動きも注意を払って対応したい。
戦略としては、ドル円は、151.91と今年の高値を更新後、146.67まで下値を拡大も、現状はこれを維持する形。上値は148.52が押さえると売り狙い。超えても149.70-75をストップ、更には149.08や149.75をストップに、利食いや売り場を探す形となる。下値は、147.72の維持では利食いで、維持では買いも、割れるなら止めて、再度147.91、146.67-84の維持を見ながら、買い戻しや買い場探し。ただ、もし146.67を割れるケースがあった場合、急落のリスクとなるが、その場合もストップを145.91割れとして買い場を探す形を想定しておきたい。
ユーロドルは、1.1017まで上値を拡大も更なる展開とならず、上値は、1.0949や1.1017をストップに、反発があれば売り場探し。下値は、1.0852や1.0825を前に下げ止まりでは利食い場を探して、買いもこれをストップに検討する形となるが、ただ、こういった買いの場合は、直前の戻り高値が押さえると利食いを優先したい。
ポンドドルも1.2734まで上値を拡大も更なる展開とならず、上値は、1.2675や1.2734をストップ、超えても1.2746をストップに売り場探し。ターゲットは、1.26前後が維持されると利食いで、この位置から買い下がって、ストップは、1.2523-47割れ。割れても1.2450割れをストップに、更に1.24まで買い下がって、ストップは1.2374割れとなるが、こういった下落では、直前の高値が押さえると利食いを優先しながら対応したい。
一方クロス円では、ユーロ円は、163.72が上値を押さえ、下落が160.60まで拡大。早期はこれをストップの押し目買いから入っても、161.95が押さえると利食いで、売りもこれをストップ、超えても162.25や162.94越えをストップ、更に163.72や164.31をストップに売り狙いとなるが、こういった売りの利食いは、下げが甘ければしっかりと利食いながら対応したい。またもし、160.60を割れても、160円割れをストップ、更には159.07や157.70をストップに買いを検討する形となる。
ポンド円は、188.67まで上値を拡大後、調整が186.23まで拡大。早期はこれをストップの買い場探し。割れても185.64や184.47をストップに買い下がる形。上値は、187.57が押さえると利食いやこれをストップに売り狙い。超えるケースでは、187.88、188.35-97ゾーンをストップに順次売場探しとなるが、こういった売りのターゲットは、下げが甘ければ利食いながら対応したい。
豪ドル円は、98.55から調整が97.24まで拡大。早期は98.11が押さえると売り狙い。超えても98.38-55をストップに売り直しとなる。下値は、97.69が維持されると利食い、割れても97.24を前に下げ止まりでは、利食いやこれをストップに買い場探しとなる。また更に割れても96.83や96.04-37割れをストップに買い場探しとなるが、こういった買いのターゲットは、反発ではしっかりと利食いながら対応したい。
NZD円は、上値を91.39まで拡大も、上値追いは避けたい。押し目があれば、90.24割れをストップに買い場探しも、91.39が上値を抑えると利食い優先。また、割れるケースからは、89.19や88.93割れをストップに買い場を探すが、こういった下落では、その前の戻り高値が押さえると利食い優先となる。