昨晩も、米長期FOMCの結果後たかまった、米金融引き締めの長期化に対する懸念が後退からドルが軟調気味の展開となった。ただ、こういった見方は、経済指標の結果や米金利の動向次第で、ころころ変わることは、留意しておきたい。
経済指標としては、豪9月小売売上高、中10月財新サービス業PMI、独9月貿易収支、トルコ10月消費者・生産者物価指数、仏9月鉱工業生産、英10月サービス業PMI・改定値、ユーロ圏9月失業率、加10月雇用統計、米国では、10月雇用統計と10月ISM景況感と総合指数などが発表される。
大きな注目は、米指標となるが、直近発表されたADP全米雇用報告や週間新規失業保険申請件数が、弱い結果となったこともあって、10月非農業部門雇用者数は、一定の織り込みはあるとしても、予想を大幅に下回る結果がリスクとなる。
その他、アジア時間は、東京市場が休場で動意に薄い展開となるが、海外では週末のポジション調整の動きには注意しておきたい。
戦略としては、ドル円は、151.72まで上値を拡大も更なる展開とならず、ただ、下値は149.85が維持されており突っ込み売りは避けたい。上値は、引き続き151円方向への反発から151円ミドルと利食いや売り場探し。売りのストップは151.72越え。下値は149.85が維持されると利食いや買いも、割れるなら止めて、149円ミドルから149円は買い場探しも、このストップは148.81割れで対応したい。ただ、こういった反発では、その直前の高値が押さえると利食いを優先しておきたい。
ユーロドルは、下値を1.0448で維持して1.0695まで反発も揉み合い気味の展開。総じて逆張り戦略となるが、下値は、1.0483-96割れをストップ、またストップを1.0448とするなら買い下がりを検討したい。上値は1.0667-95を前に利食い優先から、これをストップに売り狙いとなるが、総じてレンジ的なら、下値では、しっかりと利食いながら対応したい。
ポンドドルは1.2338まで反発から1.2070まで下値を拡大もこれを維持する形。反発では1.2226が押さえるとこれをストップに売り狙いだが、超えるケースでは、1.2338、更に1.2422-46ゾーンをストップに売り直しとなる。ターゲットは、1.2120-40の維持では利食い、また買い下がってこのストップは1.2070-96ゾーン割れ。割れても1.2038割れをストップに買い直し場を探す形。ただ、こういった買いのターゲットは、その直前の高値に抑えられるなら利食いを優先しながらの対応となる。
一方クロス円では、ユーロ円は160.85と今年の高値を更新後も159.07が維持される形。ただ、引き続き上値は、160.08が押さえるとこれをストップに売り狙い。超えても160.85をストップに売り直しとなる。ターゲットは、159.07が維持されると利食い、買いもこれがストップ、割れるケースでは、157.68-00ゾーンをストップに買い下がり、更に割れても157.05をストップに買い場探しも、こういった下落では、反発ではしっかりと利食いながら対応したい。
ポンド円は、184.28まで上値を拡大も更なる展開とならず、上値はこれをストップに売り狙い。ターゲットは、182.73が維持されると利食いも、割れると182.00-50での利食いや買い狙いで、買いはできれば、180.77-94ゾーンをストップに、慎重に買い下がってみたい。
豪ドル円は、96.95まで上値を拡大も、上値追いは出来ずに、早期は96.95越えをストップ、超えても97.68越えをストップに売場探し。ターゲットは、96円ミドルの維持では利食いも、割れるなら96円前後での利食いで、買いはこの位置から、慎重に値幅を置いて買い下がって、ストップは94.68-85ゾーン割れ。更には94.25をストップに買い直しとなるが、こういった買いの場合、反発があれば、しっかりと利食いながら対応したい。NZD円は、下落を86.79-83を維持して、88.86まで反発。上値は89円越えをストップに売り場探し。ターゲットは、88.35-47が維持されると利食いで、この位置からの買い下がりは87.95割れをストップ、割れても87.56を前に利食いで、買いはこれをストップ、割れても87円までは買い下がって、ストップは86.79-83割れ。ただ、こういった下落では、反発があればしっかりと利食いながら対応したい。