今日の裏読み、表読み(2023/11/02)

昨晩は、FOMCの結果を受けても、相場としては待合気味の展開に留まった。
米長期金利次第の面もあるが、円売りを除くとこの展開が週末の米雇用統計までは、続きそうだ。
 本日の金融政策としては、ノルゲバンクと英中銀が政策金利を公表する。一応両行とも据え置きが想定されており、今後も利上げの可能性を残すも、据え置きなら影響は限られそう。ただ、英中銀は、前回の据え置きに投票が拮抗しており、サプライズは利上げとなりそうだ。
 経済指標としては、日本の週間対外対内証券売買契約等の状況、豪9月貿易収支と投資用・居住用住宅ローン、スイス10月消費者物価指数とSECO消費者信頼感指数、ユーロ圏各国の10月製造業PMI・改定値、独10月失業者数・失業率、米国では、第3四半期非農業部門労働生産性と労働コスト・速報値、週間新規失業保険申請件数、9月製造業新規受注と耐久財受注・改定値などが発表される。
 注目はユーロ圏のPMIは改定値であり、変化が見えても影響は限定される見通し。米国では、第3四半期非農業部門労働生産性と労働コスト、週間新規失業保険申請件数と雇用関係に指標が焦点だが、昨晩のADPが弱かったこともあって、弱い結果が週末の10月雇用統計に対する思惑を強めそうだ。
 
 戦略としては、ドル円は、151.72まで上値を拡大も更なる展開とならず、ただ、突っ込み売りは出来ず、早期は150.66の安値維持なら買っても、上値は151.00-50ゾーンが押さえると利食い優先や売り狙い。売りのストップは151.72越え。また150.66を割れるケースでは、150円前後まで買い下がって、ストップは149.85割れ。更に割れても149円ミドルから149円は買い場探しも、このストップは148.81割れで対応したい。ただ、こういった反発では、その直前の高値が押さえると利食いを優先しておきたい。
 ユーロドルは、下値を1.0448で維持して1.0695まで反発も揉み合い気味の展開。下値は、1.0483-96割れをストップ、またストップを1.0448とするなら買い下がりを検討したい。上値は、1.0586が押さえると利食いも、超えるなら1.0675-95を前に利食い優先から、これをストップに売り狙いとなるが、総じてレンジ的なら、下値では、しっかりと利食いながら対応したい。 
 ポンドドルは1.2338まで反発から1.2070まで下値を拡大もこれを維持する形。反発では1.2201が押さえるとこれをストップに売り狙いだが、超えるケースでは、1.2338、更に1.2422-46ゾーンをストップに売り直しとなる。ターゲットは、1.2100前後の維持では利食いや買いも、このストップは1.2070-90ゾーン割れ。割れても1.2038割れをストップに買い直し場を探す形。ただ、こういった買いのターゲットは、その直前の高値に抑えられるなら利食いを優先しながらの対応となる。
 一方クロス円では、ユーロ円は160.85と今年の高値を更新も更なる展開とならず、反発ではこれをストップに売り狙い。ターゲットは、159円が維持されると利食い。買っても、割れるなら止めて、157.68-00ゾーンをストップに買い下がり、更に割れても157.05をストップに買い場探しも、こういった下落では、反発ではしっかりと利食いながら対応したい。 
 ポンド円は、184.28まで上値を拡大も更なる展開とならず、上値はこれをストップに売り狙い。ターゲットは、182.95が維持されると利食いも、割れると182.00-50での利食いや買い狙いで、買いはできれば、180.77-94ゾーンをストップに、慎重に買い下がってみたい。 
 豪ドル円は、96.65まで上値を拡大も、上値追いは出来ずに、早期は96.93越えをストップ、超えても97.68越えをストップに売場探し。ターゲットは、96円前後の維持では利食いで、買いはこの位置から、慎重に値幅を置いて買い下がって、ストップは94.68-85ゾーン割れ。更には94.25をストップに買い直しとなるが、こういった買いの場合、反発があれば、しっかりと利食いながら対応したい。NZD円は、下落も86.79-83を維持して、88.49まで反発。これが上値を抑えると売り狙いも、超えても89円をストップに売り直しとなる。ターゲットは、87.95が維持されると利食い、割れても87.56を前に利食いで、買いはこれをストップ、割れても87円までは買い下がって、ストップは86.79-83割れ。ただ、こういった下落では、反発があればしっかりと利食いながら対応したい。