今日の裏読み、表読み(2023/10/20)

昨日は、米長期金利の高止まりや軟調な株価にも、ドル買いは限られた。週末を控えたポジション調整の影響が強そうで、本日も同様な展開が続くか注目したい。
 金融政策としては、中国人民銀行が基礎金利を公表するが、据え置きが想定されており、その場合影響はなさそう。
 経済指標としては、英10月GFK消費者信頼感調査、日本の9月全国消費者物価指数とスーパー販売額、独9月生産者物価指数、英9月小売売上高、加8月小売売上高などが発表される。
 米経済指標の発表はなく、総じて影響は限られそうだが、日本物価は若干弱めの見通し、独9月生産者物価指数、英9月小売上高や加8月小売売上高などは、結果の強弱で動いても重要度は低く、反応は限定されそうだ。
 要人発言としては、全国信用組合大会で、植田日銀総裁が挨拶する。金融政策について発言があるかは不透明だが、もし、引き続き緩和策の維持について言及すると、ドル円の150円突破の口実となるか注目したい。一方週末からFRBのブラックアウト期間入りとなる。既に今週パウエルFRB議長をはじめ、多くのFRB要人の発言が出ており、総じて影響は限られそうだ。

戦略としては、ドル円は、150.16まで上昇後、下値を147.43で支えて、引き続き揉み合いから反発気味の展開が続いている。次のこの上下のブレイクが焦点となるが、上値は、ともかく150.16をストップに売り狙い。超えても150.50や151円越えをストップに売り直しとなる。ターゲットは、昨日の安値となる149.449-67が維持されると利食い、割れても148.84を前に下げ止まりでは、利食いや買い狙い。買いのストップは148.84割れ。割れてもストップを148.16-43割れとして買い直しとなるが、こういった下落では、反発がその直前の高値で抑えられるなら利食いを優先しておきたい。
ユーロドルは、下値を1.0448で維持して1.0640まで反発も、更なる展開とならず。反発では1.0640や1.0672-74をストップに売り狙いとなる。ターゲットは、1.0540-60ゾーン、割れても1.0500-20ゾーンが維持されると利食や買い狙い。ストップは1.0483-96割れ。できればストップを1.0448として買い直しが良いが、こういった下落では、反発ではしっかりと利食っておきたい。
ポンドドルも、1.2049から1.2338まで反発に更なる展開とならず、反発では、1.2212-20をストップに売り狙い。超えても1.2338、更に1.2422-46ゾーンをストップに売り直しとなる。ターゲットは、1.2100前に下げ止まりでは、利食い優先で、買いのストップは1.2091割れ。割れても1.2038割れをストップに買い直しとなる。ただ、こういった買いのターゲットは、その直前の高値に抑えられるなら利食いを優先しながらの対応となる。
一方クロス円は、まちまちの展開も、3日の一時の急落からは反発も限定されている。ユーロ円は、158.94をストップに売り狙い。ターゲットは、158円前後の維持では利食いで、この買いのストップは、157.68割れ。割れるケースでは、157.05割れをストップに買い狙い。更に割れても156.51や155.76割れをストップに順次買い直しを検討したい。 
ポンド円は、183.82まで反発も、その後は調整気味。戻りでは182.82-95ゾーンをストップに売り狙い、超えても183.82をストップに売り直し。ターゲットは、181円ミドルの維持では利食いも、割れるなら181円方向への調整での利食いや買い下がりで、このストップは180.86割れ。更に割れても180.45や179.57をストップに買い直しとなるが、こういった下落では、反発があればしっかりと利食いながら対応したい。
豪ドル円も、反発が限定されており、95.67-84をストップに戻りでは売り狙い。超えても96.93の高値をストップに売り直しで、ターゲットは、94.40-60ゾーンが維持されると利食いで、この位置の買いのストップは94.32割れまたは、93.96-06ゾーン割れで対応。 割れても93.65割れをストップに買い直しとなる。 またNZD円も、91.21の高値を前に、89.94で上げ渋っており、88.59-70をストップに売り狙い。超えても89.94をストップに売り直しとなる。ターゲットは、87.12の維持では買い戻し、買いはこれを割れてから、87.07をストップに買い戻しや買い狙いとなる。