昨晩も米長期金利や株価の動向に、一喜一憂する展開も、総じて為替市場での動きは限定されている。不透明感は残るが、本日も同様な展開が続くのか、考慮しておきたい。
経済指標としては、日本の9月通関ベース貿易統計と週間対外対内証券売買契約等の状況、日銀地域経済報告、豪9月雇用統計、中国の9月住宅価格指数、スイス8月貿易収支、仏10月製造業・企業景況感指数、ユーロ圏8月経常収支、加9月鉱工業製品・原料価格指数と生産者物価指数、米国では、週間新規失業保険申請件数、10月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、9月中古住宅販売件数と景気先行指標総合指数などが発表される。
注目としては、日本の9月通関ベース貿易統計は若干の改善が見えるが、ドラスティクな結果とならないなら影響は限られそう。また、 日銀地域経済報告では、物価見通しなどが上方修正されても、反応は見えない見通し。また豪9月雇用統計は、結果の強弱次第。米国では、週間新規失業保険申請件数、10月フィラデルフィア連銀製造業景気指数や9月景気先行指標総合指数が焦点となるが、米経済に関しては、まちまちの指標が続いていることで、結果が入り混じる内容に留まるなら影響は限られそうだ。
一方要人発言としては、今日も目白押しだが、特にパウエルFRB議長が「経済見通し」について講演する。直近では、米長期金利の上昇に、警戒感を示す発言が続いているが、同氏が同様の見解を示すのか、はたまたタカ派が維持されるのかで、相場に大きな動きが出る可能性に留意して対応したい。
戦略としては、ドル円は、150.16まで上昇後、下値を147.43で支えて、引き続き揉み合いから反発気味の展開が続いている。次のこの上下のブレイクが焦点となるが、上値は、150.16をストップに売り狙い。超えても150.50や151円越えをストップに売り直しとなる。ターゲットは、昨日の安値となる149.49が維持されると利食い、割れても148.84を前に下げ止まりでは、利食いや買い狙い。買いのストップは148.84割れ。割れてもストップを148.16-43割れとして買い直しとなるが、こういった下落では、反発がその直前の高値で抑えられるなら利食いを優先しておきたい。
ユーロドルは、下値を1.0448で維持して1.0640まで反発も、更なる展開とならず。引き続き反発では、1.0595をストップ、超えても1.0640や1.0672-74をストップに売り狙いとなる。ターゲットは、1.0500-20ゾーンが維持されると利食いで、この位置の買いは、維持を確認する必要があるが、ストップは1.0483-96割れ。できればストップを1.0448として買い直しが良いが、こういった下落では、反発ではしっかりと利食っておきたい。
ポンドドルも、1.2049から1.2338まで反発に更なる展開とならず、反発では、1.2212-20をストップに売り狙い。超えても1.2338、更に1.2422-46ゾーンをストップに売り直しとなる。ターゲットは、1.2100前に下げ止まりでは、利食い優先で、買いのストップは1.2091割れ。割れても1.2038割れをストップに買い直しとなる。ただ、こういった買いのターゲットは、その直前の高値に抑えられるなら利食いを優先しながらの対応となる。
一方クロス円は、まちまちの展開も、3日の一時の急落からは反発も限定されている。ユーロ円は、158.62をストップに売り狙い。ターゲットは157.60-70の維持では利食いも、割れるケースからは、買い戻しや157.05割れをストップに買い狙い。割れても156.51割れをストップ、更にストップは155.76割れをストップに順次買い直しを検討したい。
ポンド円は、183.82まで反発も、その後は調整気味。戻りでは182.82-95ゾーンをストップに売り狙い、超えても183.82をストップに売り直し。181.69の維持では利食いも、割れるとなら181円方向への調整での利食いや買い下がりで、このストップは180.86割れ。更に割れても180.45や179.57をストップに買い直しとなるが、こういった下落では、反発があればしっかりと利食いながら対応したい。
豪ドル円も、反発が限定されており、95.67-84をストップに戻りでは売り狙い。超えても96.93の高値をストップに売り直しで、ターゲットは、94.40-80ゾーンが維持されると利食いで、この位置から買い下がって、ストップは93.96-06ゾーン割れ。割れても93.65割れをストップに買い直しとなる。 またNZD円も、91.21の高値を前に、89.94で上げ渋っており、まずは88.59-70が押さえるとこれをストップに売り狙い。超えても89.94をストップに売り直しとなる。ターゲットは、87.58の維持では買い戻し、割れても87.07を前に、買い戻しや買い狙いとなる。