今日の裏読み、表読み(2023/10/16)

今週は、9月分の米雇用統計や物価指数の発表を終えて、大きな経済指標は薄く、既に11月のFOMCを睨んだ展開。特に21日のFOMCのブラックアウト期間を前に、FRB要人発言が続くことで、この思惑で相場が一喜一憂しそうだ。
 経済指標としては、日本の8月鉱工業生産と設備稼働率、独9月卸売物価指数、ユーロ圏8月貿易収支、加8月卸売売上高と製造業出荷、米10月NY連銀製造業景気指数などが発表される。
 大きな材料はないが、米10月NY連銀製造業景気指数などの強弱で、米長期金利が一定の反応を示す可能性は留意しておきたい。
 イベントとしては、ラブロフ露外相訪中、ユーロ圏財務相会合などの影響はなさそうだが、ビルロワドガロー仏中銀総裁、ピル英MPC委員、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁、ウッズ英中銀副総裁などの発言には、一応注意を払っておきたい。

 戦略としては、ドル円は、150.16まで上昇後、下値を147.43で支えて、揉み合いから反発気味の展開が続いている。次のこの上下のブレイクが焦点となるが、上値は、引き続き150.16をストップに売り狙い。超えても150.50越えをストップに売り直しとなる。ターゲットは、149.20-40の60分足の窓が維持されると利食いで、この位置の買いは148.95割れをストップ、割れても148.54-82では買い直しで、このストップは148.43割れ。または148.16割れなら買い下がりとなるが、こういった下落では、反発がその直前の高値で抑えられるなら利食いを優先しておきたい。
 ユーロドルは、下値を1.0448で維持して1.0640まで反発も、更なる展開とならず。引き続き反発では1.0640や1.0672-74をストップに売り狙いとなる。ターゲットは、1.0496が維持されると利食いから買い下がりで、このストップは1.0483割れ。割れても1.0448や1.0437割れをストップに買い直しとなるが、こういった下落では、反発ではしっかりと利食っておきたい。
 ポンドドルも、1.2049から1.2338まで反発に更なる展開とならず、反発では1.2338をストップに売り狙い。超えても1.2422-46ゾーンをストップに売り直しとなる。ターゲットは、1.2106-22ゾーンが維持されると利食いで、また買いはこれをストップ、割れても1.2038割れをストップに買い直しとなる。ただ、こういった買いのターゲットは、その直前の高値に抑えられるなら利食いを優先しながらの対応となる。
 一方クロス円は、まちまちの展開も、3日の一時の急落からは反発的。ユーロ円は、158.62が押さえると上値追いは出来ずに、売り狙いとなるが、ターゲットは157円前後の維持では利食いで、この位置の買いは、156.51割れをストップ、割れても156円前後は買い直して、この場合のストップは155.76割れ。
ポンド円は、183.82まで反発も、その後は調整気味。戻りではこれをストップに売り狙いや利食いで、下値は181.26-28の維持では、利食いや買いも、割れるなら止めて、180.45や179.57をストップに買い直しとなる。
 豪ドル円も、反発が限定されており、95.84をストップに戻りでは売り狙い。超えても96.93の高値をストップに売り直しで、ターゲットは、94円前後の維持では利食いや買いも、このストップは93.65割れ、割れても93円割れをストップに買い直しとなる。またNZD円も、91.21の高値を前に、89.94で上げ渋っており、これをストップに反発では売場探し。ターゲットは、88円前後の維持では利食いや買いも、ストップは87.59割れ、または87.07割れで買い下がりでの対応となる。