昨晩は、直近のドルの売り戻しに反動の展開となったが、本日は週末もあって、引き続きドル売りが続くのか注目したい。
経済指標としては、日本の週間対外対内証券売買契約等の状況、中国の9月消費者・生産者物価指数と貿易収支、スイス9月生産者輸入価格、仏9月消費者物価指数・改定値、ユーロ圏8月鉱工業生産、米国では、9月輸入・輸出物価指数と10月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値などが発表される。
大きな注目はないが、中国の9月消費者・生産者物価指数と貿易収支は、引き続き弱い結果に注目されるが、影響は限られそう。また、米国では、10月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値は、インフレ指標と合わせて結果次第だが、米長期金利の反応次第となりそうだ。
また要人発言の機会も続くが、ラガルドECB総裁やゲオルギエバIMF専務理事は、世界経済の不透明感が示されると株価には良い影響を与えない。一方英中銀要人の発言では、ハト派的が続くとポンド相場を抑える見通し。
その他週末はNZの総選挙が予定されている。経済立て直しを唱える中道右派の最大野党・国民党が第1党となる公算が大きい。ただ、単独での過半数獲得は難しいようで、NZ相場に対する影響はあまり出ない可能性がありそうだ。
戦略としては、ドル円は、150.16まで上昇後、下値を147.43で支えて、揉み合いから反発気味。次のこの上下のブレイクが焦点となるが、この高値が当面の高値としてワークするか注目したい。上値は、引き続き150.16をストップに売り狙い。超えても150.50越えをストップに売り直しとなる。ターゲットは、149.20-49の60分足の窓が維持されると利食いで、この位置の買いは148.95割れをストップ、割れても148.54-82では買い直しで、このストップは148.43割れ。または148.16割れなら買い下がりとなるが、こういった下落では、反発がその直前の高値で抑えられるなら利食いを優先しておきたい。
ユーロドルは、下値を1.0448で維持して1.0640まで反発も、更なる展開とならず。反発では1.0640や1.0672-74をストップに売り狙いとなる。ターゲットは、1.0500-20が維持されると利食いから、買い下がりでのこのストップは1.0483割れ。割れても1.0448や1.0437割れをストップに買い直しとなるが、こういった下落では、反発ではしっかりと利食っておきたい。
ポンドドルも、1.2049から1.2338まで反発。反発では1.2338をストップに売り狙い。超えても1.2422-46ゾーンをストップに売り直しとなる。ターゲットは、1.21ミドルが維持されると利食いで、買いは1.2106-07をストップに買い場探し。更に買い下がるなら1.2038割れをストップとしたい。ただ、こういった買いのターゲットは、その直前の高値に抑えられるなら利食いを優先しながらの対応となる。
一方クロス円は、まちまちの展開も、3日の一時の急落からは反発的。ユーロ円は、158.62が押さえると上値追いは出来ずに、売り狙いとなるが、157.52-58ゾーンが維持されると利食い優先、買いは割れて157円方向への調整から買い下がりとなるが、このストップは156.51割れとなる。ポンド円は、直近高値を超える動きだが、上値追いは厳しい。183.82をストップに売り狙い。ターゲットは、182円前後から利食いや買い下がりで、このストップは181.26や181円割れとなる。
豪ドル円は、反発しているが未だ96.93の高値が控えている。ここからの上昇では、95.84や96.63をストップに売り狙い。ターゲットは、94円ミドルから94円まで利食い優先、また買いもストップを93.65割れとして対応。またNZD円も、91.21の高値を前に、89.94で上げ渋っており、これをストップに反発では売場探し。ターゲットは、88円ミドルから88円まで利食いや買い下りで、このストップは87.59や87.07割れでの対応となる。