今日の裏読み、表読み(2023/10/12)

昨晩は、米生産者物価が強い結果となり、FOMC議事録の発表にも、相場の動きが限られたが、本日の米CPI次第で、相場に動きが出るか注目したい。
 金融政策としては、9月14日開催分の欧州中央銀行・理事会議事録が公表される。この時0.50%の利上げが実施されているが、ECBの政策金利も、そろそろ過去の最高水準に迫っている。今後の利上げに慎重な姿が見えると、ユーロ相場の売り要因となるか注目したい。
 経済指標としては、英9月RICS住宅価格指数、日本の9月国内企業物価指数と8月機械受注、英国では、8月月次GDP、8月鉱工業・ 製造業・建設部門生産と8月貿易収支、南ア8月金・鉱業生産・製造業生産、米国では、8月週平均実質所得、9月消費者物価指数、週間新規失業保険申請件数とクリーブランド連銀・消費者物価指数などが発表される。
 注目は、米9月消費者物価指数で、予想は前回より改善が見込まれている。ただ、昨日の生産者物価指数が予想を上回っており、これに対する反応は鈍かったが、流石に消費者物価指数も強い結果となれば、反応は止む無しとなりそう。結果を予想することは出来ないが、荒れた動きには注意しておきたい。
 その他株価や米30年物国債の入札を迎える米長期金利の動向、今週続く要人発言にも注目して対応したい。

 戦略としては、ドル円は、150.16まで上昇後、下値を147.43で支えて、現状は揉み合い気味。次のこの上下のブレイクが焦点となるが、一旦この高値が当面の高値としてワークする可能性に注目したい。上値は149.33-53をストップ、超えても149.85ゾーンの60分足の窓の上限までは売り直しで、このストップは150.16越え。ターゲットは、148.54-82ゾーンが維持されると利食いで、買いはストップを148.43とするか、148.16割れとなる。また割れるケースからは148円前後から買い下がりで、この場合のストップは147.43割れとなる。またこういった下落では、反発がその直前の高値で抑えられるなら利食いを優先しておきたい。
 ユーロドルは、下値を1.0448まで下値を拡大もこれを維持して1.0635まで反発。ただ上値追いも出来ず、上値は、1.0672-74をストップに売り狙いとなる。ターゲットは、1.0570-85が維持されると利食いも、ただ、1.0554を割れると1.0500-40での利食いから、買い下がりでのこのストップは1.0483割れ。割れても1.0448や1.0437割れをストップに買い直しとなるが、こういった下落では、反発ではしっかりと利食っておきたい。
 ポンドドルも、1.2049で下値を維持して反発が1.2338まで値を戻す形。上値はこれが押さえると売り狙い。超えても1.2422-46ゾーンをストップに売り直しとなる。ターゲットは、1.2250-75が維持されると利食いで、割れても1.2184-1.2235ゾーンが維持されると利食いからこの位置の買いは1.2163割れをストップ、割れるケースでは、1.2106-07をストップに買い直しで、更に買い下がるなら1.2038割れをストップとしたい。ただ、こういった買いのターゲットは、その直前の高値に抑えられるなら利食いを優先しながらの対応となる。
 一方クロス円は、まちまちの展開も、3日の一時の急落からは反発的。ユーロ円は、10月2日の高値158.48が押さえると上値追いは出来ずに、売り狙いとなるが、157.52-60ゾーンが維持されると利食い優先で、維持では買っても、割れるなら止めて、再度157円方向への調整から買い下がりとなるが、このストップは156.51割れとなる。ポンド円は、直近高値を超える動きだが、上値追いは厳しい。慎重に184.30をストップに、184円前後は売ってみたい。ターゲットは、182.33-50ゾーンを前に、下げ渋りでは利食いや買い狙い。ただ割れるなら止めて、再度182円前後から買い下がりで、ストップは181.26割れとなる。
豪ドル円は、反発しているが未だ96.93の高値が控えている。ここからの上昇では、これをストップに売り狙い。ターゲットは、95円前後から94円ミドルでは利食いを優先で、また買いも94円まで買い下がって、ストップは93.65割れ。またNZD円も、91.21の高値が上値を抑えるか注目。越えないなら売場探しから、ターゲットは、89円を前に下げ止まりでは利食い優先。買いはできれば、88円まで値幅を置いて買い下がって、ストップは87.59や87.07割れでの対応となる。