昨晩は、米長期金利の低下や株価の反発を受けて、ドル売りが続いた。中東のリスクを無視する形で、リスクオンとなっているが、これも安心するのは危険で、紛争が悪化するようなニュースには注意しておきたい。
金融政策としては、9月19-20日開催分のFOMC議事録が公表される。この時は政策金利が据え置かれたが、タカ派ムードが満載となっている。タカ派が際立っても、あくまで過去の話であり、影響は限られるのかもしれない。
経済指標としては、豪9月消費者信頼感指数、独9月消費者物価指数・改定値、ECBの1年先と3年先消費者インフレ期待公表、加8月住宅建設許可件数、米国では、MBA住宅ローン申請指数、9月卸売物価指数などが発表される。
注目は米9月卸売物価指数で、結果の強弱次第で米長期金利が動きを示す可能性に注目となるが、今回は前回より若干低下が想定されており、落ち着きをみせるなら市場は好感する展開となりそうだ。
また今夜も要人発言の機会が多く、特にFRBに関しては、ハト派的な発言が続くか注目となる。
戦略としては、ドル円は、150.16まで上昇後、下値を147.43で支えて、現状は揉み合い気味。次のこの上下のブレイクが焦点となるが、一旦この高値が当面の高値としてワークする可能性に注目したい。上値は148.10をストップ、超えても149.53をストップ、更に超えても149.85ゾーンの60分足の窓の上限までは売り直しで、このストップは150.16越え。ターゲットは、148.30-50ゾーンが維持されると利食い。この位置の買いは維持を確認してだが、148.17を割れるなら止めて、再度148円前後から買い戻しや買い下がりで、このストップは147.43割れとなる。この場合のターゲットは、反発がその直前の高値で抑えられるなら利食いを優先しておきたい。
ユーロドルは、下値を1.0448まで下値を拡大もこれを維持して1.0620まで反発。ただ上値追いも出来ず、上値は、1.0672-74をストップに売り狙いとなる。ターゲットは、1.0570-72が維持されると利食いも、1.0554を割れると1.0520-40での利食いから、買い下がりでのこのストップは1.0483割れ。割れても1.0448や1.0437割れをストップに買い下がりでの対応となるが、こういった下落では、反発ではしっかりと利食っておきたい。
ポンドドルも、1.2049で下値を維持して反発的。反発では1.2308をストップに売り狙い。ターゲットは、1.2184-1.2258ゾーンが維持されると利食い優先で、この位置の買いは1.2163割れをストップ、割れるケースでは、1.2106-07をストップに買い直しで、更に買い下がるなら1.2038割れをストップとしたい。ただ、こういった買いのターゲットは、その直前の高値に抑えられるなら利食いを優先しながらの対応となる。
一方クロス円は、まちまちの展開も、3日の一時の急落からは反発的。ただ、上値追いは出来ず、上値は9月29-10月2日の高値圏をストップに売り狙い。ただ、ターゲットは、9日の安値が維持されると利食いで、買いは4-6日の安値圏をストップに検討されるが、割れても3日の安値をストップに買い下がりとなるが、ただ、こういった下落では、上げ渋りではしっかりと利食いながら対応したい。