今日の裏読み、表読み(2023/10/05)

昨晩は、直近のドル買いに巻き戻しが優勢となった。ただ、あくまで利食いの動きであり、追いかけてドルを売るのは避けて置きたい。
 本日の経済指標としては、週間対外対内証券売買契約等の状況、豪8月貿易収支、独8月貿易収支、仏8月鉱工業生産、英9月建設業PMI、加8月貿易収支、米国では、8月貿易収支と週間新規失業保険申請件数、加9月Ivey購買部協会指数などが発表される。
 明日の米雇用統計の発表を控えて、様子見ムードも出易いが、焦点は米週間新規失業保険申請件数で、直近良好が続いており、今回も予想は堅調な内容。ただ、昨日のADP全米雇用報告が予想を下回っており、この良好な結果が続くかは不透明で、弱い結果の方がリスクは高そうだ。
 その他、英中銀の「インフレ期待に関する意思決定者パネル月次調査」の公表などもあり、前回金利を据え置いた英中銀の姿勢は注意。ブロードベント英中銀副総裁の発言にも注目となる。また、一旦上げ渋った米長期金利、軟調が続く株価の動きも注視しながら対応したい。

 戦略としては、ドル円は、150.16まで上昇後、下値を147.43で支えて、現状は揉み合い。この次のブレイクが焦点となるが、本日は一応このレンジでの逆張りを想定したい。上値は149.33-149.85ゾーンの60分足の窓での売り狙い。ストップは150.16越えで対応となる。ターゲットは、148.71が維持されると利食い、買いはこれをストップとするか、割れるのを待って148円ミドルからは、148円割れまで買い下がりを検討して、できればストップは147.43割れとなるが、こういった下落では、反発が直前の高値で抑えられるなら利食いを優先しておきたい。
 ユーロドルは、下値を1.0448まで下値を拡大もこれを維持する形。ただ上値追いも出来ず、早期は1.0532が押さえると売り狙い。超えても1.0617越えをストップ、更に1.0672-74をストップに利食いや売り狙いとなる。ターゲットは、1.0460-80が維持されると利食いや買い狙い。このストップは1.448や1.0437割れ。利食いは反発では上値が抑えられる位置で確認しながらの対応となる。
 ポンドドルも、1.2049まで下値を拡大も更なる展開とならず、上値は1.2178が押さえると売り狙い。超えても1.2272や1.2308をストップに売り直し。ターゲットは、1.2080-00が維持されると利食い、買いは1.2038割れをストップに買い下がりとなるが、こういった買いのターゲットは、その直前の高値に抑えられるなら利食いながらの対応となる。
 一方クロス円は、3日の一時の急落からは反発的。ただ、上値追いは厳しく、10月3-4日の高値をストップに反発では売り狙い。ただ、ターゲットは、4日の安値が維持されると利食いで、この位置からは買い下がりとなるが、ストップは3日の安値として、反発ではしっかりと利食いながら対応したい。