今日の裏読み、表読み(2023/10/02)

今週は、10月に入って、次の4半期に向けて、相場に一定の方向感が出るか注目されるが、そんな中、今週はISMの両指標や米雇用統計など米経済を判断する上で、重要な指標が発表される。総じて米長期金利の上昇を背景にドル買いが続く相場も、一定の転換点を迎えるか注目したい。
 経済指標としては、NZ8月住宅建設許可件数、日本では7-9月期日銀短観と9月21-22日開催分の日銀金融政策決定会合における主な意見の公表、英9月ネーションワイド住宅価格、スイス8月実質小売売上高と9月製造業PMI、ユーロ圏各国の9月製造業PMI・改定値、英9月製造業PMI・改定値、ユーロ圏8月失業率、米国では、9月製造業PMI・改定値、9月ISM製造業景況指数と8月建設支出などが発表させる。
 注目としては、日銀短観は強弱が見えても影響はなく、日銀金融政策決定会合における主な意見では、インフレの上昇に関して、警戒感が強く示されると一定の円買いが見えるが、あまり期待感を持たない方が良いかもしれない。また各国の製造業PMIは改定値であり、速報からの変化があっても影響は限られそう。一方米国では、9月ISM製造業景況指数が大きな焦点となる。景気に分水嶺となる「50」を割り込む状況が続いているが、一定の改善が見えるかが注目される。
 要人発言としては、今週も金融イベントが続き注意だが、本日はパウエルFRB議長が、中小企業経営者らとの討論会に参加、ウィリアムズNY連銀総裁が、NY連銀主催の2023年環境経済政策会議に出席する。景況感や今後の政策について一定の発言があると相場に影響を与えそうだ。

 戦略としては、ドル円は、上値を149.71まで拡大も、一応上値を抑えられる形。引き続き介入警戒感が上値を抑えているが、介入を期待すると肩透かしとなることも多く注意が必要だが、149.71越えや150円越え、または150.50越えをストップに慎重に売っても、下値は148.76-90が維持されると利食いで、買もストップは148.53割れ。また介入がない前提では、148円前半での買い下がりの場合、ストップは147.90割れ。割れても147.60-80ゾーンでは買い直しで、このストップは147.32割となるが、こういった下落では、反発が直前の高値で抑えられるなら利食いを優先しておきたい。
 ユーロドルは、下値を1.0488まで拡大もこれを維持して反発。ただ、1.0617が押さえており、これをストップに売り狙い、超えても1.0672-74を前に利食いや売り狙いとなるが、ターゲットは、1.0515-50が維持されると買い戻しや買い狙い。このストップは1.0488割れ。割れても1.0437をストップに、買い直しとなる。
 ポンドドルは、1.2111を安値に、1.2272まで反発も、上値追いは厳しい。反発では1.2272をストップに売り狙い。超えても1.2308をストップに売り直し。 ターゲットは、1.2171-80、割れても1.2120が維持されると利食いや買い狙いとなる。買いのストップは1.2111や1.2098割れ。割れても1.2026割れをストップに買い直しとなるが、こういった買いのターゲットは、その直前の高値がCapされると利食い優先となる。
 一方クロス円は、引き続きまちまちの展開。ユーロ円は、156.71まで下値を拡大も、これを維持する形。ただ上値追いも出来ず、反発では9月22-21日の高値をストップに売場探し。ターゲットは、157.40-80の維持では利食いで、割れても156.71を前に下げ止まりでは利食いや買い狙い。このストップは156.58割れ。
ポンド円は、押し目では180.74-89割れをストップに買い狙い。上値は183.03をストップに売っても、181.89が維持されると利食いとなる。割れても181.00-50ゾーンでは利食いや買いで、このストップは180.74-89割れがストップとなるが、反発ではしっかりと利食いを優先しながら対応したい。
 またオージー円やNZD円は堅調な展開が続いているが、早期は29日の高値が押さえると売り狙い。ターゲットは、オージー円は95-96円台の維持では買い戻しや買い、NZD円は、88.50-89.50ゾーンでの買い戻しや買い狙いで、買いのストップは、27日の安値割れ。割れても9月8-12日の安値をストップに買い直しも、反発ではしっかりと利食いながら対応したい。