今日の裏読み、表読み(2023/09/29)

昨日は直近のドル買いに、利食いが優勢となったが、本日は月末・週末であり、この傾向が続くか注目したい。
 経済指標としては、日本の9月東京都区部消費者物価指数、8月失業率・有効求人倍率、8月小売業・百貨店・スーパー販売額、8月
鉱工業生産・速報値、9月消費者態度指数と8月新設住宅着工戸数、豪8月住宅ローン・民間部門貸付、中国国家統計局の製造業と非製造業PMI、独8月輸入物価指数と小売売上高、英第2四半期GDP・改定値と経常収支、仏9月消費者・卸売物価指数・速報値と8月消費支出、スイス9月KOF景気先行指数、独9月失業者数・失業率、英8月消費者信用残高と住宅ローン貸付・承認額、ユーロ圏9月消費者物価指数・速報値、加7月月次GDP、米国では、8月卸売・小売在庫、8月個人所得・消費支出、9月シカゴ購買部協会景気指数などが発表される。
 材料が多いが、日本の指標は物価指数などが強い結果となっても、影響は限られそう。注目のPMIは、中国不動産不況もあって、弱い結果がリスク。また英第2四半期GDP・改定値、ユーロ圏9月消費者物価指数・速報値などは強弱次第。一方米国では、8月個人所得・消費支出や9月シカゴ購買部協会景気指数などの結果次第だが、強い数字がリスクとなりそうだ。
 その他軟調となっている株価、高止まりが続く米長期金利は引き続き注意だが、月末のフローの動きも焦点となる。特にこういったポジションは、レベル感とは関係なく出てくることは、留意しておきたい。
 また、週末日本金融学会で、植田総裁が講演する。直近日銀のスタンスに批判が高まっていること、過去同氏の発言で、1円程度円高で週初スタートしたこともあって、もし、介入警戒感もあって、市場よりの発言が出るとまたぞろ、円高スタートなるリスクは、考量しておきたい。

 戦略としては、ドル円は、上値を149.71まで拡大も一応上値を抑える形。引き続き介入警戒感が上値を抑えるか注目される。早期は149.71越えや150円越え、または150.50越えをストップに慎重に売っても、下値は148.95-149.15が維持されると利食いで、買ってもストップは148.70-80割れ。また介入がない前提では、148円ミドルから買い下がりを検討しても、ストップは147.90割れ。割れても147.60-80ゾーンでは買い直しで、このストップは147.32割となるが、こういった下落では、反発が直前の高値で抑えられるなら利食いを優先しておきたい。
 ユーロドルは、下値を1.0488まで拡大もこれを維持する形。ただ、上値を追いも厳しく、上値は1.0579-1.0610ゾーンが押さえると売り狙い、超えても1.0672-74を前に利食いやこれをストップに売り狙いとなるが、ターゲットは、1.0891-1.0518が維持されると買い戻しや買い狙い。このストップは1.0488割れ。割れても1.0437をストップに、買い直しとなる。
 ポンドドルは、1.2111まで下値を拡大もこれを維持する形。上値は1.2225が押さえると売り狙い。更に売り上がって、このストップは1.2250-85越え。ターゲットは、1.2171-75、1.2120が維持されると利食いや買い狙いとなる。買いのストップは1.2111や1.2098割れ。割れても1.2026割れをストップに買い直しとなるが、こういった買いのターゲットは、その直前の高値がCapされると利食い優先となる。
 一方クロス円は、引き続きまちまちの展開。ユーロ円は、156.71まで下値を拡大も、これを維持する形。ただ上値追いも出来ず、反発では9月20-13日の高値をストップに売場探し。ターゲットは、156.71を前に下げ止まりでは利食いや買い狙い。このストップは156.58割れ。ポンド円は、押し目では180.74-89割れをストップに買いも、ターゲットは、182.43が押さえると利食いで、超えても19-15日や13日の高値をストップに売り直しとなるが、こういった売りのターゲットは、直前の安値が維持されると利食いを優先しながら対応したい。
 またオージー円やNZD円は堅調な反発も21日の高値が押さえている。若干不透明だが、21日の高値が押さえると利食いや売り狙い。ターゲットは9月21-27日の安値を前に下げ止まりでは利食いやこれをストップに買い狙い。割れても9月8-12日の安値をストップに買い直しも、反発ではしっかりと利食いながら対応したい。