今日の裏読み、表読み(2023/09/25)

 先週のイベントを終えて、今週はGDPの改定値や米PCEの発表はあるが、大きな材料は薄く、主に月末を睨んで、フローの動きが中心となりそうだ。

 経済指標としては、独9月ifo企業景況感指数、英8月CBI小売売上高調査、米国では8月シカゴ地区連銀全米活動指数やダラス連銀製造業業況指数などが発表される。

 注目としては、独9月ifo企業景況感指数や米8月シカゴ地区連銀全米活動指数の強弱で、一定の相場の動きはありそうだが、影響は限られそうだ。

 要人発言としては、大阪経済4団体共催懇談会で、植田日銀総裁の講演や記者会見が予定されている。先週末の日銀が、政策を据え置き、緩和策の継続を示しているが、実際の基調インフレは上昇を続けていることで、植田総裁に批判が集まっている。同氏は既にインフレの上昇基調がはっきりとすれば、引き締めに転じるとは、一応話しているが、それは当然のことで、批判が高まっていることで、更に踏み込んだ発言が出るか注目したい。

 その他、再び軟調に転じた株価、今週も入札が続くことで、更に上昇を強めている米長期金利の動向も注視しながら対応したい。

戦略としては、ドル円は、上値を148.46まで拡大。一応上値は抑えられているが、高止まりも続いている。本日は5-10日もあって仲値のドルの過不足が焦点となるが、上値は149円をストップに、慎重に売り上がりで、ターゲットは147.90-96が維持されると利食い優先、割れても147.60-80ゾーンでは利食いや買い狙い、このストップは147.32割れ。また、こういった下落では147円が維持するかは不透明だが、できれば146円後半から146.00-50ゾーンまでの買い下がりの余裕を持って、このストップは145.91を割れ。ただ、こういった下落では、反発が直前の高値で抑えられるなら利食いを優先しておきたい。

ユーロドルは、下値を1.0615まで拡大も、突っ込み売りは出来ない。押し目は1.0615割れをストップとするか、1.0437をストップに、値幅を取って慎重に買い下がりとなる。ターゲットは1.0674が押さえると利食いで、超えても1.0737を前に上げ渋りでは利食いや売り狙い。また超えても、1.0762-69と利食いや売りで、このストップは1.0809越えとなるが、こういった上昇では、直前の安値が維持されると利食い優先となる。

ポンドドルは、1.2231まで下値を拡大。ただ突っ込み売りは出来ずに、下値は1.2179割れをストップに慎重に買い下がって、ターゲットは、1.2285が押さえると利食いも、超えるなら1.2308-32での利食いや売り狙い。超えても1.2422-46が押さえると利食い優先で、売りもこのゾーンがストップ圏となるが、こういった売りのターゲットは、その直前の安値が維持されると利食い優先となる。

一方クロス円は、まちまちの展開。ユーロ円は、押し目は22日や15日の安値をストップに買い下がって、ターゲットは21日の高値を前に上げ渋りでは利食いや売り狙い。売りのストップは13日の高値越えとなるが、こういった売りのターゲットは、下げが甘ければ利食いながらの対応となる。ポンド円は、180.84まで一時下落も、突っ込み売りは出来ず、これをストップに押し目買いから、ターゲットは、22日の高値を前に上げ渋りでは利食いや、これをストップに売り狙い。超えても19-15日や13日の高値をストップに売り直しとなるが、こういった売りのターゲットは、直前の安値が維持されると利食いを優先しながら対応したい。

またオージー円やNZD円は堅調な反発も21日の高値が押さえている。反発ではこれをストップに売り狙い。ターゲットは21日の安値を前に下げ止まりでは利食いやこれをストップに買い狙い。割れても9月8-12日の安値をストップに買い直しも、反発ではしっかりと利食いながら対応したい。