今日の裏読み、表読み(2023/09/22)

昨晩もFOMC後のドル買いが継続した。この傾向が続くか注目されるが、週末を考えると、ドルに一定の利食いも出易く、ポジション調整の動きには注意しておきたい。
 本日の焦点は、日銀金融政策決定会合の結果発表となるが、基本は変更は想定されておらず、これは織り込みの範囲となるが、引き続き植田総裁の発言と合わせて、政策変更は時期尚早と示されると、またぞろ投機筋の円売りの機会を与えそうだ。
 経済指標としては、NZ8月貿易収支、英9月GFK消費者信頼感調査、日本の8月全国消費者物価指数と週間対外対内証券売買契約等の状況、英8月小売売上高、ユーロ圏各国の9月製造業・サービス業PMIの速報値、英9月製造業・サービス業PMIの速報値、9月CBI受注動向調査、加7月小売売上高、米9月製造業・サービス業・総合PMIの速報値などが発表される。
 注目としては、日本の8月全国消費者物価指数は、ガソリン価格の上昇などから強い結果が出ても、日銀金融政策決定会合を控えて、影響は限られそう。また、各国のPMIの強弱差で、ドルが一定の動きを見せるか注目となるが、総じて大きな影響は限られそう。
 その他、軟調となる株価やFOMC後に急騰している米長期金利の動向には、引き続き注目して対応したい。

 戦略としては、ドル円は、上値を148.46まで拡大も、上値を抑えられる形。本日は、日銀の思惑で相場が荒れそうだが、引き続き押し目は堅く、下値は147.32が維持されると買っても、147円を割れるなら止めて、146円後半から146.00-50ゾーンでの買い下がり。このストップは145.91を割れ。ただ、こういった下落では、反発が直前の高値で抑えられるなら利食いを優先しておきたい。一方上値は、148.46を睨んで利食い優先やこれをストップに売り狙い。超えても149.00越えをストップに、売り直したい。ただ、この場合のターゲットは、下げが甘ければ買い戻しながらとなる。
 ユーロドルは、下値を1.0617まで拡大も、突っ込み売りは出来ない。押し目は1.0617割れをストップとするか、1.0437をストップに、値幅を取って慎重に買い下がりとなる。ターゲットは1.0674が押さえると利食いで、超えても1.0737を前に上げ渋りでは利食いや売り狙い。また超えても、1.0762-69と利食いや売りで、このストップは1.0809越えとなるが、こういった上昇では、直前の安値が維持されると利食い優先となる。
 ポンドドルは、1.2239まで下値を拡大。英MPCがサプライズとなったが、突っ込み売りは出来ずに、下値は1.2239をストップに慎重に買い下がって、ターゲットは、1.2308-32が押さえると利食いやこれをストップに売り狙い。超えても1.2422-46が押さえると利食い優先で、売りもこのゾーンがストップ圏となるが、こういった売りのターゲットは、その直前の安値が維持されると利食い優先となる。
 一方クロス円は、まちまちの展開。昨日は売りが出たが、突っ込み売りは避けたい。上値追いは避けたい。ユーロ円は、15日の安値をストップに買い下がって、ターゲットは21日の高値を前に上げ渋りでは利食いや売り狙い。売りのストップは13日の高値越えとなるが、売りのターゲットは22日や15日の安値維持では利食い優先となる。ポンド円は、180.84まで一時下落も、突っ込み売りは出来ず、これをストップに押し目買いから、ターゲットは182.50を前に上げ渋りでは利食いや売り狙い。このストップはタイト気味として、超えても19-15日や13日の高値をストップに売り直しとなるが、こういった売りのターゲットは、直前の安値が維持されると利食いを優先しながら対応したい。
一方オージー円やNZD円は堅調な反発も21日の高値が押さえている。ただ、突っ込み売りは出来ず、早期は9月8-12日の安値をストップに押し目買いも、反発ではしっかりと利食いながら、21日の高値をストップに売り狙いとなるが、押しが甘ければしっかりと利食いながらの対応となる。