金曜日もドルの堅調な動きが続いた。ただ、今週は9月FOMCを控えて、米国の物価指数が発表されることで、この結果次第も、大きな巻き戻しの動きにつながるリスクも残っていることは留意しておきたい。
経済指標としては、日本の8月マネーストックM2、トルコの失業率など一連の経済指標、南ア7月製造業生産、メキシコ7月鉱工業生産などが発表されるが、注目材料はなく、相場に対する影響は限られそう。
今週のECB理事会や米CPIの発表を控えた様子見ムードに留まりそうだ。
尚ECB理事会に関しては、今回の利上げで一旦停止に入る可能性があり、現状これを織り込む形で、ユーロ売りが強まっている。ECB理事会を終了すれば、ユーロに巻き戻しの動きが出易いことは注目して対応したい。
その他、今週も米国債の入札が実施されるが、米長期金利や株価の動きも引き続き注視しておきたい。
戦略としては、ドル円は、147.87からの調整が146.59で維持して、再度高値を目指す形も、月曜日早朝から1円近いギャップ・ダウンでのスタート。週末の植田総裁のインタビュー記事で、日銀の早期政策変更の思惑につながって模様。ただ、これも不透明で、早期は146.59をストップに買いから入って、ターゲットは、147.87を前に、上げ渋りでは利食いや売り狙い。ストップは147.87越えとしても、148円前後から慎重に売り場を探して、ストップは149円越えなどで対応。こういった売りのターゲットは、その直前の安値が維持されると利食い優先となる。また、介入がない前提で、146.59を割れるケースでは、146円、145円ミドルまで買い下がって、ストップは145.31割れとなる。こういった買いの場合は、反発が直前の高値で抑えられるなら利食いを優先しておきたい。
ユーロドルは、下値を1.0686まで下値を拡大。ただ、突っ込み売りは出来ず、押し目では1.0635割れをストップに、1.06ミドルまで買い下がりで、ターゲットは、1.0744-50や1.08が押さえると利食いや売り狙い。このストップは1.0809越え。超えても1.0882をストップ、更には1.0945をストップに売り直しとなるが、こういった上昇では、下げ渋りでは利食いを優先しながら対応したい。
ポンドドルも、1.2444まで下値を拡大も、これを維持する形。これが維持すると押し目は買っても、割れるなら止めて、再度1.2368をストップに買い直しとなる。ターゲットは、1.2515が押さえる利食いや売りで、超えても1.2588をストップに売り狙い。更に1.2600-20では売り直して、このストップは1.2643越えとなる。ターゲットは、現状の安値、割れてもその直前の安値が維持されると利食い優先となる。
一方クロス円は、23日や25日の安値が支え反発も、総じて6-7日の高値が上値を抑える形。このレンジの上下で、これをストップに逆張りとなるいが、もし、超えても30-31日の高値をストップに売り直しとなる。一方下値は割り込むと調整が深まるリスクがあり、買いは慎重さが必要だが、ユーロ円は8月4日の安値、ポンド円は8月3日の安値、オージー円は8月18日の安値、NZD円は8月21日の安値を睨んでの対応となるが、買っても反発ではしっかりと利食いながら対応したい。