今日の裏読み、表読み(2023/08/15)

昨晩も円売り、ドル買いが続いたが、株価面ではリスクオン・オフの動きに不整合な展開が続いており、この状況が続くのかは不透明感が残ることは留意しておきたい。
 経済指標としては、日本では、4-6月期GDP・一次速報、6月鉱工業生産・確報値と設備稼働率、豪準備銀行・金融政策会合議事録公表と第2四半期賃金コスト指数、中国では、7月小売売上高・鉱工業生産・固定資産投資と7月都市部失業率、英7月雇用統計、スイス7月生産者輸入価格、独ユーロ圏8月ZEW景況感調査、加7月消費者物価指数と6月製造業出荷、米国では、7月小売売上高、8月NY連銀製造業景気指数、7月輸入・輸出物価指数、8月NAHB住宅市場指数と6月企業在庫などが発表される。
 材料が多く注意が必要だが、注目としては、日本のGDPは強弱が見えても影響は少なく、豪準備銀行の合議事録では、今後の利上げの可能性を残しても、ハト派的と見られれば、豪ドルの売り材料、英7月雇用統計は強弱次第、独ユーロ圏8月ZEW景況感調査は弱い結果がリスクとなりそうだ。また米国では、7月小売売上高や8月NY連銀製造業景気指数が焦点。強弱入り乱れる見通しとなっているが、やはり結果での米長期金利の動向次第で、相場の動きが出る可能性に注意しておきたい。
 その他円売りが続いているが、本日は米国債償還日で、9月決算末に向けた45日ルールの円買いも想定されること、介入警戒感がドル円の上値を抑えるか注目したい。

 戦略としては、ドル円は、145.58まで上値を拡大。一過性の上昇が続いており、更に円売りが続くかだが、本日は5-10日であり、仲値に向けて一定の円売りが出るか焦点も、一方では、明日に米国債償還日や9月決算末に向けた45日ルールの円買いも想定されることで、上値追いは避けておきたい。上値は戻り高値の145.58が押さえると売り狙い、超えても146.00越えをストップに、吹き値売りを検討したい。ただ、ターゲットは、145円前後の維持では利食い、割れても144.65-75や144.42が維持されると利食い優先となる。買いは、介入がない場合は、こういった下落でも144円前後から検討となるが、この場合のストップは143.30割れとしたい。こういった下落での買いのターゲットは、その直前の高値が押さえると利食い優先となる。
 ユーロドルは、下値を1.0875まで下値を拡大、ただ、突っ込み売りは出来ず、早期はこれが維持されると買っても、1.0875を割れるなら止めて、再度、1.0834をストップに買い直しも検討される。上値は、1.0936や1.0960が押さえると利食いや売り狙い。超えても1.1005や1.1065をストップに売場探しとなる。ただ、こういった反発では、その直前の安値が維持されると利食いとなる。
 ポンドドルは、1.2617まで再下落もこれを維持する形。早期はこれをストップに、押し目買いも、上値は1.2707-15が押さえると利食いや売り狙い。超えても1.2818、1.2885をストップに売り直し。こういった売りのターゲットは、その直前の安値が維持されると利食い優先となる。
 一方クロス円は、引き続きまちまちの展開だが、上値は直近高値が押さえると売り狙いから、ターゲットは直前の安値維持では利食いや買いも、割れるなら8日や3-8日の安値をストップに、慎重に買い下がりとなるが、この買いのターゲットは上げが鈍ければ、しっかりと利食いながら対応したい。