今日の裏読み、表読み(2023/08/11)

昨晩は、注目の米CPIの結果にも、ドル売りは限定された。要因としては、米長期金利が、CPIを受けても下がらず、逆に発表前より上昇していることが考えられるが、若干雰囲気が異なっており、本日も米長期金利の動向が、鬼門となりそうだ。
 経済指標としては、NZ7月製造業PMI、英月次・第2四半期GDP・速報値、6月鉱工業生産・製造業生産指数と貿易収支、仏7月消費者物価指数・改定値、米7月卸売物価指数と8月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値などが発表される。
 注目としては、英月次・第2四半期GDP・速報値は、結果の強弱次第も弱い結果がリスクとなりそう。米国では、本日も物価指数が注目されるが、昨日のCPIは予想を下回るも若干に留まっており、先行して下落していたPPIは、反動のリスクが高そう。また、ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値などは前回が強すぎたこともあり、反動の可能性がありそうだが、一方でインフレ見通しなどが引き上げられると、またぞろ米長期金利の上昇を煽りそうだ。
 その他、東京市場の休場で、アジア時間の動意は鈍いとしても、軟調な円相場が続くか焦点となる。ただ本邦のお盆休みもあって、参加者が減少、週末のポジション調整も想定され、更にアストロ的には、重要変化日であること、この時期は過去急速な円高が発生することも多く、ドル円の上値を追うのは避けておきたい。

 戦略としては、ドル円は、144.82まで上値を拡大。一過性の上昇が続いており、上値追いも不透明。ただ、145.07の高値が押さえると、上昇も厳しいことで、これを睨んだ対応。早期は145.07をストップに売り狙い。ただ超えるケースも想定して、その場合は145.50越えをストップに、売り尚となるが、ターゲットは、144.29-50ゾーンが維持すると買い戻し、割れるなら144円前後では利食い優先で、ここからは買い下がって、ストップは143.30割れ。割れてもストップを142.83-00ゾーン割れ、更に142.00-50ゾーンで買いを狙って、ストップは141.80や141.51割れでの対応となる。ただ、こういった下落での買いのターゲットは、その直前の高値が押さえると利食い優先となる。
 ユーロドルは、下値を1.0912で下値を維持して1.1065まで反発も、更なる展開とならず、上値はこの1.1065をストップに売場探し。ターゲットは、1.0912-29ゾーンを前に、下げ止まりでは利食いで、また押し目買いも、この位置をストップ、また、1.0912を割れるケースでは、1.0834をストップに買い直しも検討されるが、こういった下落での買いのターゲットは、その直前の高値が押さえると利食い優先となる。一方超えるケースでも、1.1150をストップに売り直しとなるが、この売りのターゲットは、その直前の安値が維持されると利食いとなる。
 ポンドドルは、1.2617を維持して1.2818まで反発も、更なる展開とならず、反発があれば、これをストップに売場探し。また超えても、1.2885をストップに売り直し。下値は1.2617を前に利食いや、これをストップに買い場探しとなるが、こういった買いのターゲットは、その直前の高値が押さえると利食い優先となる。
 一方クロス円は、引き続きまちまちの展開で、通貨ペアによって異なるが、上値は直近高値が押さえると売り狙いから、ターゲットは8日や3-4日の安値が維持されると利食いで、またこれをストップに買い狙い。また割れるケースでは、7月28日の安値をストップに、慎重に買い下がりとなるが、この買いのターゲットは上げが鈍ければ、しっかりと利食いながら対応したい。