昨晩は、大きくリスクオフの展開となった。やはりアストロ的に金星の逆行の影響が出ているのかもしれない。
また、本日は日銀金融政策決定会合が大きな焦点となるが、早朝日経のリーク記事で、大きな円買いが出ているが、内容としては、「日銀は、YCCの修正案を議論し、長期金利の操作の上限は据え置くものの、市場動向に応じて0.5%を一定程度超えることも容認する案が浮上」というもの。これの解釈は若干不透明で、政策目標は変えないということだが、「10年物国債利回りが、0.5%を超えても容認する」ということは、金利が0.5%を超えても、オペで買い支えないという意味に取れる。これに意味があるとは思えないが、兎も角市場が、大きく反応していることで、既に一定の織り込みがあることは留意しておきたい。ただ、日銀展望リポートで、今年の物価見通しが引き上げられるケースでは、一定の円高のリスクも残る。一方植田総裁の記者会見では、「あくまで政策変更ではない」と強調する可能性もあり、過去植田総裁の発言後は、海外勢の仕掛的な円売りが出易いことは、考量しておきたい。
経済指標としては、日本の7月東京都区部消費者物価指数、豪第2四半期卸売物価指数と6月小売売上高、仏第2四半期GDP・速報値 、6月消費支出 7月消費者物価指数・卸売物価指数、スイス7月KOF景気先行指数、ユーロ圏 7月消費者・経済信頼感、独7月消費者物価指数・速報値、加5月月次GDP、米国では、第2四半期雇用コスト指数、6月個人所得・消費支出、7月ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値などが発表される。
日本の7月東京都区部消費者物価指数は、若干落ち着きが見えるようだが、影響は限られそう。豪州は結果次第も、総じて影響は限られる8三十尾s。またユーロ圏は、仏第2四半期GDP・速報値や独7月消費者物価指数・速報値が焦点となるが、弱い結果がリスク。一方米国は、第2四半期雇用コスト指数と6月個人所得・消費支出、7月ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値が焦点も、総じて強い結果が続くとドル相場を支えそうだ。
その他、昨日大きく上昇した米長期金利、下落を強めた株価も注視する必要があるが、週末もあって、ポジション調整が出易いことも留意しておきたい。
戦略としては、ドル円は、上値を141.96でCapして、調整が138.77まで拡大。突っ込み売りは出来ないが、戻りがあれば売り狙いとなるが、早期は138.77をストップに押し目買いから、上値は139.55-65が押さえると利食い、超えても140.15越えをストップに売り上がりとなる。また日銀次第で荒れるので注意だが、140.15を越えても141.32越えをストップに、売り直し場を探したい。ただ、こういった売りのターゲットは、それまでの安値を前に、下げ止まりでは利食いを優先しながらの対応となる。
ユーロドルは、1.1276で上値を押さえられて、下落が1.0966まで拡大。ただ、突っ込み売りは出来ず、早期はこの1.0966が維持されると押し目を買うか、割れるケースがあれば、1.0943をストップに買い直し。ターゲットは、1.1011が押さえると利食いも、超えるなら1.1065をストップに、利食いや売り直しで、こういった売りのターゲットは、それまでの安値が維持されると利食いを優先したい。
ポンドドルは、1.3142や1.3126が上値を抑えて、1.2782まで下値を広げる形。突っ込み売りは出来ず、早期は押し目買い場を探すが、ストップは1.2750や1.2724割れで検討したい。ターゲットは、1.2825-53ゾーンが抑えると利食いや売りで、売りのストップは1.2873越え。売りのターゲットは、直前の安値が維持されると利食いを優先しながら対応したい。
一方クロス円は、大きく調整を強めているが、突っ込み売りは出来ず、早期は昨日の安値が維持されると買い狙いから、ターゲットは、昨日の高値を前に、上げ渋りでは利食いで、またこれをストップに売場探し。売りのターゲットは、同様に昨日の安値が維持されると利食いを優先しながら対応したい。