今日の裏読み、表読み(2023/07/26)

本日は、今週注目の中銀金融政策の発表第一弾として、FOMCの結果が公表される。想定は0.25%の利上げで、この通りなら総じて影響は織り込みの範囲となるが、現状は米物価指数の落ち着きを受けて、今回で利上げを停止するとの思惑が高まっている。パウエルFRB議長の発言を含めて、声明などでこういった内容が示された場合、株式市場が好感、米長期金利の低下を伴って、ドルに売り戻しが強まる可能性はあるが、一方では、引き続きインフレに対する警戒感を残し、利上げ姿勢を維持すことが、示唆された場合一定のショックとなりそうだ。結果に関して予想するのは難しいが、恐らく現段階で利上げ停止を示した場合、政策の柔軟性が損なわれることで、利上げ姿勢を維持する可能性が高いと見たい。
 経済指標としては、日本の6月企業向けサービス価格指数と5月景気先行指数・改定値、豪州では、第2四半期と6月消費者物価指数、仏7月消費者信頼感指数と6月失業者数、米国では、MBA住宅ローン申請指数、6月建設許可増減率・改定値と新築住宅販売件数などが発表される。
 FOMCの結果発表を控えており、経済指標に対する反応の鈍い展開が想定されるが、豪第2四半期と6月消費者物価指数の強弱次第で、豪ドルが一定の動きを示す可能性に注目したい。

 戦略としては、荒れた展開に注意となるが、ドル円は、141.96まで上昇も現状はこれが上値を抑える形。これが押さえると上値追いは出来ず、これをストップに、戻りがあれば売りを狙い。ターゲットは140.76が維持されると利食いも、割れると140.00-50ゾーンの維持では利食いで、買いは139.75をストップ、更に割れるケースでは、138.74割れをストップに、139.00-50ゾーンでの買い直しとなるが、こういった下落でのターゲットは、直前の高値が押さえると利食いを優先しながらの対応となる。 
 ユーロドルは、1.1276で上値を押さえられて、下落が1.1021まで拡大。突っ込み売りは出来ず、ここからは押し目買い場を探す形で、1.0977割れをストップに、慎重に買い下がりたい。ターゲットは、1.1087が押さえると利食いも、超えるなら1.1109-45での利食い。売りはこうった位置から1.1174-00と売り上がって、1.1230をストップ。ただ、こういった売りのターゲットは、下げが甘ければ、しっかりと利食いながら対応したい。
 ポンドドルは、1.3142や1.3126が上値を抑えて、1.2798まで調整もこれが維持される形。ただ、上値を追いは出来ず、あくまで押し目があれば、1.2798をストップに買い場探し。ターゲットは、1.2905が押さえると利食いで、超えても1.2965を前に上げ渋りでは利食いや売り狙い。ただ、こういった売りのターゲットは、その直前の安値が維持されると利食いを優先しながら対応したい。 
 一方クロス円は、まちまちの展開も、高値からの調整が12日の安値で、下げ止まりを見せて反発的な展開が続いている。上値は24-21日の高値をストップに売り狙い。ターゲットは、昨日や21日の安値、割れても18日の安値が維持されると利食いや買い狙い。割れるなら14-12日の安値をストップに買い直しとなるが、こういった買いは上げ渋りでは、利食いを優先しながら対応したい。