昨晩も、総じて揉み合い気味の展開が続いた。引き続き来週のイベントまでは、こういった動きが続きそうだ。
金融政策としては、中国人民銀行が、貸出基礎金利、トルコ中銀や南アフリカ準備銀行が、政策金利を公表する。
中国人民銀行は、直近の中国経済の減速傾向もあり、少なくとも据え置きが想定され、影響は少ないが、トルコ中銀は3%、南ア中銀は、0.25%の利上げが想定されており、想定通りなら影響は限られそう。ただ、トルコ中銀では、引き続き失望の可能性、南ア中銀では、今後一時的な利上げ停止が示唆されると相場に逆風が吹きそうだ。
経済指標としては、日本の6月通関ベース貿易統計、豪6月雇用統計、スイス6月易収支、独6月生産者物価指、仏7月企業景況感指数、トルコ6月消費者信頼感指数、ユーロ圏5月経常収支、メキシコ6月小売売上高、米国では、週間新規失業保険申請件数、7月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、6月中古住宅販売件数と景気先行指標総合指数、ユーロ圏7月消費者信頼感・速報値などが発表される。
注目としては、日本の6月通関ベース貿易統計は改善が見えるが、季節性の影響で、プラスとなるようなサプライズがなければ、影響は限られる。豪6月雇用統計は、結果の強弱次第、米国では、雇用指数を含めて良好な結果が続くか焦点となるが、ユーロ圏7月消費者信頼感は、直近インフレに落ち着きが見えており、予想を下回るとユーロ売りを一時的に強めそうだ。
戦略としては、ドル円は、上値を145.07でCapされて、下落を137.25で維持して反発的。ただ上値も140円が押さえられており、これが押さえると売り狙い。超えるなら止めて、再度141円越えをストップに売場探し。一方下値は、139円方向への調整で買い下がって、ストップは138.74割れ。また割れても、137.70や137.25をストップに買い直し場を探す形。利食いは売りも、買いもしっかりと利食いながら逆張り的にせめてみたい。い。
ユーロドルは、1.1276まで上値を拡大も、これが抑える形。上値は1.1276をストップに売り狙いも、1.1175を前に、下げ止まりでは利食い優先。割れても1.11ミドルが維持されると利食いや買い狙いで、買いは1.1110-30ゾーンまで買い下がってストップは1.11割れ。
ポンドドルは、1.3142まで反発も上値が押さえられており、調整が1.2868まで拡大。早期はこれをストップに買い場探しから、ターゲットは、1.2974-1.3013ゾーンが押さえると利食いで、売りはこういった位置から1.3050-74ゾーン、1.31まで売り上がって、ストップは、1.3125-42越え。売りのターゲットは、その直前の安値が維持されると利食いを優先しながらの対応となる。
一方クロス円は、高値からの調整が12日の安値で、下げ止まりを見せて反発が続いている。ただ、上値追いは出来ず、早期は昨日の高値が押さえると売り狙いから、ターゲットは、18日の安値が維持されると利食い優先で、この買いもこれを割れるなら止めて、再度10-6日の安値をストップに買い狙いとなるが、こういった下落では、上げ渋りを見ながら利食いを優先したい。