今日の裏読み、表読み

昨晩は、米長期金利の上昇にも、ドル買いは強まっていない。総じて円売りで、クロス円に絡めた欧州通貨買いが下値を支えている。
 リスクオンの動きが続いた場合は、この状況が継続するか注目となるが、ドル自体は、日替わり的な状況は変わっていないことは、考慮しておきたい。
 経済指標としては、日本の1月全国消費者物価指数、独3月GFK消費者信頼感調査、仏2月消費者信頼感指数、米国では、月次と第4四半期住宅価格指数、12月S&P/ケース・シラー住宅価格指数、1月リッチモンド連銀・製造業指数、2月コンファレンスボード・消費者信頼感指数、1月ダラス連銀・サービス売上高・信頼感指数などが発表される。
 注目としては、米国の住宅関連指数と景況感指数となるが、総じて良好が続いており、高止まりする米長期金利が続けばドル相場を支えそう。また本日も7年物米国債の入札が実施されるが、総じて発行額が増加しており、3月のつなぎ予算の期限を控えて、米財政赤字の懸念がまたぞろ不安材料となるなら注意となる。

 戦略としては、ドル円は、150.89まで反発後も下値を149.48が支え、上値再トライの状況。150円のサイコロジカルが上値を抑えるか焦点となるが、慎重に151.50や151.95越えをストップに売場を探したい。ただ、下値は既に150.02-29が維持されるとショートは買い戻し優先。買いはできれば149.48をストップとして、押し目買いで臨みたい。また割れるケースでは、148.93割れをストップとして買い直し。更には割れても148円ミドルから買い下がって、このストップは147.93割れまたは、147.63割れ。更に割れてもストップを深めの145.90において、値幅を取って買い下がる形を想定したい。
 ユーロドルは、1.1139で上値を抑えられて、調整が1.0695まで広げる形もこれが維持される形。上値は、1.0889-98が押さえると買いは利食いや売り狙い。超えても1.0933、1.0996-98、1.1085、1.1139や1.1150越えを順次ストップに売り直しとなる。下値は、1.0790-03が維持されると売りは利食いや買い狙い。割れるなら止めて、ストップを1.0762、1.0732割れとして買い直し。更に割れても1.0695、1.0656、1.0613、1.0448割れをストップに順次慎重に買い場探しとなる。 
 ポンドドルも1.2828で反発が限定されて、下落が1.2518まで拡大も現状は維持される形。上値は、1.2700-10が押さえると買いは利食いや売り狙い。超えて1.2773-86、1.2828、1.2885や1.2996越えをストップに順次売り直しとなる。下値は、1.2649-57が維持されると売りは利食いも、割れるなら1.2579-11を前に下げ渋りでの利食いや買い下がり。割れるなら止めて1.2518-36をストップに買い直し。更に割れても1.2445、1.2187、1.2070や1.2037割れをストップに買い場探しとなる。
 一方クロス円では、ユーロ円は、 163.72まで上値を拡大。引き続き上値を追いは避けたい。上値は164.30をストップに売場探し。下値は、162.57を前に下げ渋りでは、売りは利食いや買いも、割れるなら止めて161.95、161.48をストップとして買い直し、割れても160.91、160.38をストップ、更には160.00前後から159円ミドル方向と買い下がって、ストップは158.90割れとなる。
 ポンド円は、191.33まで上値を拡大も、上値追いは厳しい。上値は、191.33が押さえると買いは利食いで、売りは191.50や192円越えをストップに売場探し。下値は、190.34が維持されると売りは利食いで、買いもこれを割れるなら止めて、189.86、188.73-91をストップ、187.86-90割れをストップに順次買い場探しとなる。
 豪ドル円は、上値を99.06まで拡大も、更なる展開とならず、上値は99.06が押さえるとか買いは利食いや売り狙い。超えるなら止めても、99.50や100円越えをストップ、更には101.36や102.83をストップに順次利食いや売り場を探す形。下値は、98.00-46が維持されると売りは利食いで、買いは97.84-90割れをストップ、割れても97.07-32割れをストップに買い直し。更には96.40-80ゾーンと買い下がって、ストップは96.20割れ。割れても95.48-50、94.57-73、93.73割れをストップに順次買い直しとなる。
 NZD円は、下値を88.64で維持して93.46でまで上値を拡大。上値は、93.36や94.03を前に上げ渋りでは買いは利食いや、これをストップに売り狙い。下値は、92.66が維持されると売りは利食いも、買いも割れるなら止めて、92.15-35をストップ、更に割れても91.84-98、91.40-45と買い下がって、91.26や91円割れをストップ、割れても90円ミドルから90円まで買い下がって、このストップは89.77割れとなる。