今日のイベントを控えて(2025/03/19)

今週は、日銀、FOMC、木曜は中国、スイス中銀、英国と政策金利の公表がなど政策金利の発表が目白押しです。特にアストロ的に「金星の逆行期」にあって、この時期に誤った金融政策が実施されると、過去相場に大きな悪影響を与えることが多かったこともあり大注意です。
 恐らく日銀は据え置きで間違いないでしょうから問題はないですが、利上げしたらサプライズとなります。ただ、やはり注目はFOMCです。良好な雇用結果もあって、据え置きが想定されます。また、パウエルFRB議長は、「利下げを急がない」姿勢を強調しており、その点は織り込みの範囲となりますが、注意は今回同時に公表されるFOMCメンバーのFF金利見通しです。
 以下は前回のドッドチャートですが、今年後2回、来年も2回の利下げ、トータル1%程度の利下げが見通されています。
 ただ、もし、この見通しがタカ派に変わり、今年の利下げ回数が1回に引き下げられたり、それでなくても、来年の見通しがゼロ回などに修正された場合、市場にショックが走る可能性があるので大注意です。
 確かに利下げを急がないとしても、現状DOGEの影響もあって、米雇用関係は今後悪化する可能性が高く、直近発表されたNY連銀製造業指数や先週のミシガン大消費者信頼感指数などは弱い結果を示しています。米景気悪化懸念が残る中、トランプ関税の悪影響もあってFOMCの政策金利の高止まりは、更に米経済を押し下げるリスクとなります。
 一方逆に前回と同様の内容に留まれば、市場に安心感を与え株価の反発局面もあるので、思い込みは危険ですが、パウエルFRB議長発言と合わせて、タカ派のFOMCとなるなら、リスクオフの動きには最大の注意を払っておきましょう。