3月の株価の動きに注意(2025/02/19)

 アストロの金融占星術の見地からは、今年の3月はリスクの高い月となりそうです。
 3月1日から金星が逆行します。アストロの世界では、金星は、「お金や儲け」と深い関係があるとされています。これが逆行するということは、それまでの動きに不利な展開、相場では大きな反転時期とされていて、この逆行期は相場の天井、あるいは底と一致しやすいといわれます。また、この期間に行った金融政策は誤ったものになり易いと言われており、中央銀行関係者の間では、「金星の逆行中は金融政策を変えるな」とささやかれているという話もあります。

 特にこの期間には、各中央銀行の政策金利の公表が続きます。また、3月10日には、FRBの地銀向け貸し出しである「バンク・ターム・ファンディング・プログラム」が期日を迎えます。借り換えが無事に済めば良いですが、未だ米国債の評価損を大幅に抱える米銀のリスクとなるなら注意です。
 3月14日は、米暫定予算が失効します。議会での協議が難航するとまた政府封鎖などの可能性が残ります。
 一方関税問題では、トランプ大統領が、4月2日から「自動車関税を導入」するとしてます。どういった内容となるかは不透明ですが、日本の自動車産業に悪い影響を与えるなら日本の株価にも良い状況ではないでしょう。

 ただ、特に注意は3月19日の日銀会合やFOMCです。
 FOMCでは、この会合で同時にドット・チャートが発表されます。一応利下げ期待が残るなか、政策金利が据え置かれるケース、加えて今年の利下げ見通しが現状の2回から、縮小されるようなケースでは、NY株式市場にショックが走る可能性もありまそうです。
 また、日銀がもし続けて政策金利を引き上げた場合も注意が必要です。
 
 話だけでは信じてもらえないかもしれないので、添付の過去6回の金星の逆行期のNYダウの動きをチェックしておきましょう。
 まず2015年ですが、この時はFRBがゼロ金利政策を解除し、金利の引き上げに移行した年で、8月にNYが高値から19%以上下落しています。次に2017年も、FRBがバランス・シートの縮小を決定、下落幅は大きくはないですが、一旦反転下落となっています。また、2018年もFRBの利上げで、大きく下げています。2020年のNYダウは、事前にパンデミックで大きく下げていただけに、逆行期には上昇への転換となっています。最後の2021年は、2022年1月5日にNYダウが史上最高値をつけて、下落トレンド入りています。2023年もFOMCの最後の利下げに合わせて、株価が調整しています。

 金星の逆行は、8年の周期で5回逆行しますが、今回は牡羊座から魚座で逆行します、2017年と同様な状況です、2017年も調整はしていますが、軽微に終わっています。今回も同様な可能性もありますが、歴史的に株価が高い水準にあるだけに、年頭の置いて対応しますしょう。
(ただ、大幅な調整は逆に株価の買い場となるので、そういったチャンスを狙うもの一考でしょう)