米2月雇用統計に関して(2025/03/08)
民間部門雇用者数 (前回11.1万人 改定値8.1万人 予想14.2万人 結果14.0万人)
政府部門雇用者数 (前回3.2万人 改定値4.4万人 — 結果1.1万人)
U6失業率 (前回7.5% 結果8.0%)
失業率 (前回4.0% 結果4.1%)
今回の米2月雇用統計の結果は、思ったより悪くない。ただ、やはり政府部門の雇用者数は改定値から3.3万人減少も、民間部門が改定値から3.9万人増えており、これが補っている。
一方失業率は4.1%と上昇は軽微だが、注目はU6失業者が0.5%まで上昇していることは懸念。また、今後政府部門の削減が民間に波及する可能性が指摘されており、3月や4月の雇用統計も大注意となる。
尚、U6失業者の定義は以下の通り
米労働省(DOL)が発表する6種類の失業率のうち最も広義のもの
国際労働機関(ILO)が定める全世界共通の失業率指標(U3失業率)における失業者に、
「part-time workers(正社員になりたいがパートタイム就業しかできない人)」
「marginally attached workers(縁辺労働者:現在は職を探していないが以前就職活動し働く用意のある人)」
「discourage workers(職探しを完全に諦めた人)」
等を加えた広義の失業者の16歳以上の労働可能総人口数に占める割合で表され、失業をより広く全体的に捉えることができる。