昨晩の海外市場は、米労働省による雇用統計の年次改定値の公表を受けて荒れた展開となった。米労働省は、今年3月までの年間雇用者数の伸びを81.8万人下方修正した。これは事前予想の最大100万人下方修正よりは少なかったが、事前にドルにショートカバーが入っていただけに、発表後はドル売りが優勢となった。また、7月30-31日開催分のFOMC議事録では、「大多数の当局者は9月の利下げは適切とみている」、「数人の当局者が7月会合で利下げの論拠を指摘した」ことが示され、これもドルを押さえた。尚、米10年物国債利回りは3.833%まで反発後、3.763%まで低下した。
ドル円は、米労働省による雇用統計の年次改定値の公表が遅れたことで、ショート・カバー気味に146.77まで反発後、144.46まで下落、ユーロドルは、1.1096から1.1174まで上昇、ポンドドルは、1.3120までじり高となった。
一方クロス円では、ユーロ円は162.92まで反発後161.40、ポンド円も191.44から189.47、オージー円は98.91から97.64、NZD円は90.11から89.19、カナダ円は107.96から106.38まで売りに押された。