昨晩の海外(2025/04/23)

昨晩の海外市場は、国際通貨基金の経済見通しが、トランプ大統領の高関税政策による影響を踏まえ、2025年の世界全体の経済成長率は2・8%、1月時点の予測から0・5ポイント引き下げ、米国は0・9ポイント、日本も0・5ポイント、ユーロ圏は0.2ポイント、中国を0.6ポイントの引き下げを発表したが、総じて織り込みの範囲と捉えられたことで、トリプル安の巻き戻しが優勢となった。また、ベッセント財務長官が「状況は持続不可能であり、中国との緊張緩和を予想」、レビット・ホワイトハウス報道官が「中国との合意に向けて順調に進んでいる」、「トランプ大統領はドルが世界の準備通貨としての地位を維持することを望む」と発言したことも相場を支えた。
 ドル円は、アジアでつけた安値139.89から141.67まで反発、ユーロドルは、独政府が今年の経済成長予測を+0.3%からゼロに下方修正したことなどもあって、1.1516から1.1420まで下落、ポンドドルも1.3390から1.3330まで売りに押された。
 一方クロス円では、ユーロ円が160.99から161.81、ポンド円は187.47から188.87、オージー円は89.65から90.51、NZD円は84.05から84.73、カナダ円は101.26から102.54まで買い戻された。