昨晩の海外市場は、主だった手掛かり材料のない中、トランプ大統領の関税に関する発言に揺れる株価につれて、相場が上下す展開となった。早期は昨日出た「スマホなどの相互関税は除外」との報道などを好感するも、一部で「一時的な措置」とされたこと、またトランプ大統領が「医薬品への大規模関税を近い将来実施する」と発言し、一時リスクオフの動きを強めたが、トランプ政権が、自動車の追加関税を5月3日から開始、関連部品に関しても5月3日までと検討しているが、これも「一時的に関税免除を検討」などとしたことで、最終的には、リスクオフの巻き戻しの動きで終了した。また、ウォラーFRB理事が「景気後退の脅威があれば、早期利下げを支持する」、「関税によるインフレへの影響は一時的なものと予想」と発言したことなどから米10年物国債利回りが、4.489%から4.360%まで低下したことが、ドルの上値を抑えた。
ドル円は、142.76から144.08まで反発後、142.78まで再下落、ユーロドルは1.1410から1.1296まで売りに押され、ポンドドルは、1.3201から1.3123で上下した。
一方クロス円では、ユーロ円は163.17から162.08まで売りに押され、ポンド円は189.21から188.15で上下、オージー円は90.79から90.13、NZD円は84.34から83.77、カナダ円は103.68から102.74で揉み合った。