金曜日の海外市場は、米3月卸売物価指数が予想を下回り、4月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値も予想より弱い結果となるも、1年先の期待インフレ率が6.7%、5年先が4.4%といずれも予想を上回ったで、米10年物国債利回りが4.386%から4.582%まで上昇、ドルの買い戻しが優勢となった。また、「米国は非公式の協議で中国に報復しないよう警告」、「中国側に習近平国家主席とトランプ米大統領の電話会談を要請するよう指示」との報道が伝わり、コリンズ・ボストン連銀総裁が「金融市場が混乱状態に陥った場合、FRBは間違いなく安定化を支援する準備がある」と述べたことを好感、NY株価3指数が反転したことで、リスク回避の動きにも巻き戻しが優勢となった。尚ラガルドECBB総裁が「ECBは必要ならば、ショックへの対応措置を講じる」、「特定の為替水準を目標においてはいない」、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁が「関税の影響はインフレが再び上昇することを示唆しており、我々の仕事はそれが長期的なインフレに転じないようにすること」、ウィリアムズNY連銀総裁は「関税により、今年のインフレ率は3.5-4%に上昇すると予想」、「関税は不確実性の大きな要因である」と発言している。
ドル円は、142.07の安値から144.20まで反発、ユーロドルは、1.1474と2022年2月以来の高値をつけた後、1.1276まで下落、ポンドドルは、1.3145を高値に1.3030まで利食いに押された。
一方クロス円では、ユーロ円は163.13の高値から161.51まで下落後、このレンジで推移、ポンド円は186.18から188.22、オージー円は88.30から90.52、NZD円は82.46から83.83、カナダ円は102.26から103.76まで反発した。