昨晩の海外(2025/04/08)

昨晩の海外市場は、株価の下落を受けたリスクオフ相場が続く中、一部通信社が、ハセット米国家経済会議委員長が「トランプ米大統領は中国以外への関税を90日間停止することを検討している」と発言したと報じたことで、一時巻き戻しが優勢となった。ただ、その後、ホワイトハウスが「90日間の関税停止はフェイクニュース」との見解を示したことで、荒れた展開が続いた。米10年物国債利回りは、3.890%から4.184%まで上昇し、ドルを支えた。尚トランプ大統領は、「中国が34%の増税を撤回しなければ、4月9日から中国に追加で50%の関税を課す」、「米国との会議の要請に関する中国とのすべての会談は終了する」と述べている。
 ドル円は、145.07から148.15まで買い戻され、ユーロドルは、フォンデアライエン欧州委員長が「米国と関税交渉をする用意がある」と述べたこと1.1050まで上昇後、ユーロ圏2月小売売上高が弱く1.0901まで下落、ポンドドルは1.2710までじり安となった。
 一方クロス円では、ユーロ円が162.37、ポンド円は190.10、オージー円は90.47、NZD円は83.32、カナダ円は104.32まで一時買い戻された。