昨晩の海外(2025/04/04)

昨晩の海外市場は、トランプ政権による「相互関税」導入を受けた世界的な株価が下落を受けてリスク回避の円買いやドル離れの欧州通貨買いが優勢となった。また米3月サービス業・総合PMIの改定値は予想を上回ったが、3月ISM非製造業景況指数が、50.8と予想の53.0を下回り、米10年物国債利回りが、4.008%まで低下しドルの上値を抑えた。尚ラトニック米商務長官は「相互関税発表後、多くの国が貿易政策を本格的に見直し始めると予想」、「習主席がフェンタニル削減を提案すれば、中国に対する20%の関税は引き下げられる」、「トランプ大統領が関税で手加減するのはあり得ない」、「ドルが安くなれば、その分輸出は容易になる」、ヴァンス副大統領は「関税を相殺するために減税を行うことはない」、「物事を一夜で解決するつもりはない」、カジミール・スロバキア中銀総裁は
「関税によって経済成長は鈍化」、マクロン大統領は「仏企業に対して対米投資を見合わせるよう促す」、カーニー加首相は「米国と同水準の自動車関税を賦課」、トランプ大統領は、「マーケットの反応は非常に順調」、「今後市場は活況を呈するだろう」、ジェファーソンFRB副議長は、「さらなる政策調整を急ぐ必要はない」、クックFRB理事は「関税により成長が鈍化し、インフレの進展が停滞すると予測」、「データを見ながら、当面は現行の政策を維持するのが適切」と述べている。
 ドル円は、145.20まで一時下落146.52まで反発、ユーロドルが1.1144を高値に1.1018、ポンドドルは1.3208まで値を上げた後1.3080まで利食いに押された。
 一方クロス円では、ユーロ円は163.04まで反発後160.08、ポンド円は193.68から191.10まで利食いに抑され、オージー円が92.29から93.15で上下、NZD円も84.40から85.27、カナダ円は103.31から104.25で揉み合った。