昨晩の海外(2025/03/20)

 昨晩の海外市場は、注目のFOMCで、政策金利を据え置き、FF金利見通しも前回を維持したが、FRBスタッフの今年のGDP見通しが、従来の2.1%%から1.7%に大幅に下方修正されたことで、米10年物国債利回りが、4.273%から4.321%まで上昇後4.243%まで低下したことがドルの上値を抑えた。尚、パウエルFRB議長は、「経済は全般に強い」、「労働市場の状況は堅調」、「調査では関税がインフレ期待を押し上げていることが示唆されている」、「FRBは政策スタンスの調整を急ぐ必要はない」、「金融市場に逼迫の兆候がいくつか見られる」と述べたが影響は限られた。
 ドル円は、日銀が政策金利を据え置き、植田日銀総裁が「賃上げの動きが広がっている」、「経済・物価見通しが実現していくとすれば金融緩和度合いを調整していく」、「次回利上げのタイミング、今後のデータ・情報次第」などの見解を示したこともあって150.15まで円売りが優勢となるも、FOMCを受けて148.62まで売りに押され、ユーロドルは、1.0918から1.0861まで下落も、これを維持する形。ポンドドルは、1.2953まで下落後1.3011まで反発した。
 一方クロス円では、ユーロ円は162.08、ポンド円は193.25、オージー円は94.45、NZD円は86.32、カナダ円は103.79まで売りに押された。