昨晩の海外市場は、注目のFOMCでは、3会合連続で利下げ、ドット・チャートでは、2025年の利下げ見通しが2回に半減、消費者物価指数の見通しも引き上げられたことで、米10物国債利回りが4.385%から4.508%まで上昇、ドル買いが優勢となった。パウエルFRB議長が、「インフレを巡るリスクと不確実性は高まっている」、「一部メンバーは潜在的なトランプ次期政権の政策変更を予測に反映させた」と述べて、タカ派ムードが強かったことで、NYダウが1000ドル越え、ナスダックが700ポイント越えの大幅下落となり、リスクオフのクロス円の売りの動きが広がった。
ドル円は、154.78まで上昇、ユーロドルは、ウンシュ・ベルギー中銀総裁が「ユーロドルがパリティに下落すれば、米国のトランプ次期政権がユーロ圏に追加関税を課しても経済成長への影響を和らげることができる」とユーロ安を容認する発言をしたが、FOMCを控えて影響は見えなかったが、FOMC後直近安値に迫る1.0344まで下落、ポンドドルは、強い英11月CPIにも1.2562まで下落した。
一方クロス円では、ユーロ円が159.81、ポンド円は194.08、オージー円は86.18、NZD円は87.32、カナダ円は106.99まで売りに押された。