昨晩の海外(2024/09/27)

 昨晩の海外市場は、米4-6月期GDP・個人消費の改定値は、ほぼ予想通りも、週間新規失業保険申請件数や8月耐久財受注額が予想より強く、米10年物国債利回りが3.754%から3.821%まで上昇も、月末のロンドン・フィキシングのフローもあって、ドル買いは限定された。ただ、8月住宅販売保留指数は予想より弱かった。また英FT紙が「サウジアラビアが12月から増産する用意がある」と報じたことで、原油売りが強まった。尚スイス中銀やメキシコ中銀は利下げを発表したが、想定通りの利下げであり、スイスフランやメキシコペソ売りは限定された。また、イエレン財務長官は、「米労働市場、インフレからソフトランディングへの道をたどっていることが示唆されている」、「FRBは金利がさらに下がると予想しているようだ」、「米ドルの価値は市場によって決定されるべきだが、極端なケースとしてのドル介入は想像できる」と述べたが、反応は見えなかった。
 ドル円は、144.11まで下落後145.22まで一時反発も、このレンジで推移。ユーロドルは、1.1126から1.1189、ポンドドルは、1.3434まで上昇した。
 一方クロス円は、株式市場が総じて堅調に推移したことで買い戻しが優勢。ユーロ円は160.75まで下落後161.91まで反発、ポンド円も192.70から194.36、オージー円は99.13から99.89、NZD円は90.88から91.61まで上昇、カナダ円は106.99から107.70で揉み合いとなった。