金曜日の海外市場は、注目の米8月雇用統計で、失業率は予想通り、平均時給が前月比・前年比でともに予想を上回った一方、非農業部門雇用者数が、+14.2万人と予想の+16.0万人を下回り、前月分が下方修正されたことで、一時ドル売りが強まった。ただ、米10年物国債利回りは、3.759%から3.650%まで一時低下も、下げ渋りを見せたことがドルを支えた。また、ウィリアムズNY連銀総裁が「インフレ抑制における進展と労働市場の冷え込みを踏まえて、政策金利の引き下げが適切になった」、ウォラーFRB理事が「適切であれば利下げの前倒しを支持」、グールズビー・シカゴ連銀総裁が「複数回の利下げはFRBの圧倒的なコンセンサス」と発言したが、NY株価3指数やナイトシフトの日経平均が売りに押されたことで、リスクオフの円買い、クロス円による欧州通貨売りが優勢となった。
ドル円は、144.01まで反発後141.78まで一時下落、ユーロドルも1.1155まで反発後1.1066まで値を下げ、ポンドドルも1.3239から1.3110まで下落した。
一方クロス円では、ユーロ円は159.64まで反発後157.47、ポンド円も189.54から186.51、オージー円は96.97から94.78、NZD円は89.51から87.71まで売りに押され、カナダ円は、弱い加8月雇用統計もあって、106.79から104.67まで下落した。