昨晩の海外市場は、アジア時間に発表された中国の10月貿易収支の黒字額が大幅に減少したこと、独英の10年物国債利回りが大幅に低下し、ドル買いが優勢となるも、一方で米10年物国債利回りが、4.662%から4.566%まで低下、NY株価3指数が堅調な推移となったことで、更にドル売りは強まらなかった。尚、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁が「必要ならFRBは、追加利上げをするだろう」、グールズビー・シカゴ連銀総裁は「インフレ率を下げることが最優先課題」、ボウマンFRB理事は「依然として追加利上げが必要になると見込んでいる」、ローガン・ダラス連銀総裁は「インフレは依然として高すぎる」と、この日は多くのFRB高官が、インフレを警戒する発言をしている。
ドル円は、150.69まで上昇、ユーロドルは、ユーロ圏9月卸売物価指数は、予想通りに留まったが、独9月鉱工業生産が、予想から下振れたことなどから1.0664まで下落、ポンドドルも1.2263まで売りに押された。
一方クロス円では、ユーロ円は、161.03と高値を更新後160.43まで利食いに押され、ポンド円は、185.47から184.65で上下、オージー円は96.42、NZD円は88.93まで下落、カナダ円は、原油価格の急落もあって109.22まで売りに押された。