金曜日の海外市場は、米9月製造業PMI・速報値が予想を上回った一方、サービス業PMI・速報値が予想を下回り影響は限られた。また米10年物国債利回りは、4.509%から4.426%まで低下したが、総じて週末のポジション調整の動きに終始した。ただ、ボウマンFRB理事が「インフレ率が依然として高水準にあるため、さらなる利上げは適切となる可能性が高い」、「インフレ率を適時に2%に戻すには、政策をしばらく抑制的な水準に維持する必要がある」と述べたことなどから、NY株価3指数は軟調な展開を続け、リスクオフ的にドルを支えた。
ドル円は、植田日銀総裁の記者会見で「大幅な物価上振れが現時点で生じているとは思っていない」、「YCC柔軟化の効果がどのくらい表れているのか、見極めは時期尚早」と発言したことでつけた高値148.42から、米長期金利の低下を受けて147.96まで下落後、再度この高値に迫った。また、ユーロドルは、独9月製造業・サービス業PMI・速報値やユーロ圏9月サービス業PMI・速報値が予想を上回ったが、ユーロ圏9月製造業PMI・速報値が予想を下回り、1.0615まで下落後1.0672まで反発、ポンドドルは、英9月製造業PMI・速報値が、予想を上回るも、9月サービス業PMI・速報値が予想を下回り、1.2233から1.2285まで反発後、1.2231まで下値を広げた。
一方クロス円では、ユーロ円は158.28から157.42まで下落後、このレンジで揉み合い、ポンド円は182.31から181.32まで下落後揉み合い、オージー円は95.83、NZD円は88.74まで値を上げ、カナダ円は110.42まで反発後109.94まで利食いに押された。