昨晩の海外(2023/09/16)

金曜日の海外市場は、米8月NY連銀製造業景気指数や輸入物価指数が市場予想を上回ったことで、ドル買いが出るも、その後発表されたミシガン大学9月消費者信頼感指数・速報値が、予想を下回り、期待インフレ率も低下を示したことで、更なるドル買いは限定された。米10年物国債利回りは、4.336%まで上昇後も高止まりが続き、NY株価3指数が、「台湾のTSMCは、半導体製造装置の納入延期を取引メーカーに要請」との一部報道で半導体需要が想定以上に落ち込むとの懸念、全米自動車労組の初の一斉ストライキなどが嫌気され、大幅に反落したことなどが、リスクオフ的にドルを支えた
 ドル円は、日銀の複数の関係者から、現時点では、7月の金融政策会合における経済・物価情勢や先行きのリスクに関して認識を大きく変えるような材料は出ておらず、引き続き不確実性が高い中で上下双方向のリスクを意識して金融政策を運営していく姿勢に変化はないと示されたこともあって、147.95まで直近高値を一時更新、ユーロドルは、ラガルドECB総裁が、「今回の理事会で、利下げは議論していないし、口にしたこともない」、「金利について次に何をするかはデータ次第」となどの発言したこともあって、1.0645から1.0688まで一時反発、ポンドドルは、来週の英MPCを控えて、1.2446から1.2379までじり安となった。
 一方クロス円では、ユーロ円は157.90まで上昇、ポンド円は、183.92まで反発後183.09まで売りに押され、オージー円は85.01までじり安、NZD円は87.09まで一時下落、カナダ円は109.06から109.49で上下の動きに留まった。