昨晩の海外(2023/09/12)

昨晩の海外市場は、大きな経済指標の発表の無い中、今週の米CPIやECB理事会を控えて、様子見ムードが強い展開に留まった。ただ、WSJのニック・ティミラオス記者が、「米FRBは利上げに慎重になりつつある」との見解を示したこと、NY連銀のインフレ見通しが、総じて落ち着いた結果を示したことが、ドルの上値を抑えた。また米10年物国債利回りは、4.304%から4.272%で高止まりが続き、米株価3指数は、揃って反発したが、総じて影響は限られた。
 ドル円は、読売新聞が9日に報じた植田和男日銀総裁のインタビューを受けて、日10年物国債利回りが0.700%まで上昇したことで145.91まで下落後、146.99まで一時反発、ユーロドルは、ユーロ圏の今年のGDP見通しが引き下げられたこともあって1.0715から1.0759で上下、ポンドドルは、マン英MPC委員が「中立金利は以前よりも高くなった可能性」、「引き締めの行き過ぎによる間違いの方がましだ」、「金利据え置きはインフレが根付くリスクを冒す」と発言したことで、1.2501から1.2548まで反発も、上値は抑えられた。
 一方クロス円では、ユーロ円は、156.59から157.70、ポンド円は182.69から183.92、オージー円は93.92から94.47、NZD円は86.50から86.93、カナダ円は107.27から108.12で上下した。